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日本人が世界一時間をかけている「無駄な仕事」。改善が進まない“日本特有の原因”――仕事トップ10
2022年、日刊SPA!で反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。働く人たちの悲鳴が聞こえてくる「仕事」部門の第2位は、こちら!(集計期間は2022年1月~11月まで。初公開日2022年11月4日 記事は取材時の状況)
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時代は、価格を安く抑えるコスパ重視の価値観から、効率性・利便性を追求するタイパタイムパフォーマンス)重視の社会にシフトしているという。だが、日本の現状は程遠い。時短術を極めたスペシャリストにその原因を聞いた。

◆事務作業大国ではDX推進が阻害される

 米ソフトウエア大手・アドビが先進7か国を対象に行った調査によると、勤務時間のうち「雑務」にかける時間は日本が最長の35.5%だった。

1%は年間20時間に相当し、日本は一番短いニュージーランドの29.7%より概算で116時間も多い。労働生産性の低さの一因だ。

◆国民の時間や気力を奪う事務作業

だが、遅まきながら日本でも、多くの企業が「DX推進」に取り組んでいるのではなかったのか。早くから日本の労働の非効率を問題視してきた「組織変革Lab」主宰の沢渡あまね氏は、軽く一蹴する。

「DXの旗振り役の官公庁からも、いまだに確定申告や年末調整で膨大な紙書類の提出を求められ、国民の時間や気力を奪う一大行事になっている。

意欲ある起業家が上場しようとすると、登記、許認可・届け出手続き……など事務作業が莫大に増え、利益をまったく生み出さない“仕事ごっこ”に忙殺されてしまう。“事務作業大国ニッポン”とも呼ぶべき由々しき事態です」

◆改善が進まない原因は…

改善が進まないのは、日本特有の原因があるからだ。

「解雇規制が強すぎてクビを切れない社員に、企業は何もさせないわけにいかない。こうしてムダな事務作業が彼らの仕事となり、雑務は温存されている」

雑務が主業務のようになってしまった日本では、時短は不可能なのか……。

【組織変革Lab主宰 沢渡あまね氏】
組織開発専門家。あまねキャリアCEO。400以上の組織で改革を支援。著書に『新時代を生き抜く越境思考』(技術評論社)など

取材・文/池田 潮

―[2022年トップ10「仕事」部門]―
※写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

(出典 news.nicovideo.jp)

<このニュースへのネットの反応>

役所の事務処理。ムダばかり

お役所がハンコ無い書類は認めないとかデバフかけまくるからやろ

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