「冬」に災害が発生すると“被害が最大”に!?「冬の防災対策」重要な2つのポイントとは? | ニコニコニュース
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。10月29日(土)の放送では、「冬の防災」について取り上げました。
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冬の夕方や深夜に地震が起きると、被害が最大になると言われています。実際に27年前に起きた阪神淡路大震災は1月、1946年に発生した昭和南海地震は12月と、いずれも冬に発生しました。そして、首都直下地震や南海トラフ地震で最大の被害が発生すると予想されている季節も冬です。
被害を減らすためには、どんなことに気をつけなくていけないのでしょうか? 冬の防災対策を考えるポイントとして「寒さへの対応」と「火災を防ぐ」ことが挙げられます。
まず「寒さへの対応」ですが、地震や津波からの被害は逃れられても、避難生活が長期化する可能性があります。また、過去の震災をみても、災害関連死の多くは寒さが原因であるとも言われています。ここで“衣・食・住”の冬の防災ポイントについて考えてみましょう。
◆冬の防災対策ポイント①「衣」
防寒具は災害用の特別な物も売られていますが、手袋や使い捨てカイロ、ジャンパー、厚手の靴下、トレーナーの上着、防寒用の帽子など、“日常で使っている物が災害時にも役立つ”という視点で考えてみましょう。また、災害用持ち出し袋のなかにある洋服が夏用のままになっていたりしませんか? 衣替えをするタイミングで、夏物から冬物に変えておきましょう。
◆冬の防災対策ポイント②「食」
食べ物のなかでも“体が温まる物”を最優先に考えると、カセットコンロのボンベを少し多めに買って、ストックしておくのも良いかもしれません。また、火を使わずに食品を温められるキットも販売されています。
◆冬の防災対策ポイント③「住」
電気やガスなどのライフラインが断たれた場合でも、寒さをしのげるスペースを考えておくことが必要です。また、一時的に車に避難して暖を取ることも1つの手なので、車のなかにも衣類や毛布などを備えておくと安心です。そして、車の燃料を早めに給油しておくことも大切です。
続いて「火災を防ぐ」です。過去に発生した関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災で共通している被害が火災です。
特に冬に発生する地震は、暖房器具の利用や乾燥した気候、強風により、一度火災が発生すると、延焼するなどのリスクも高くなります。地震火災を防ぐためにも、火の元の確認や消火器の設置、消火器の正しい使い方を学んでおくなど、火災から身を守ることを考えておくことが重要です。
これから本格的な冬を迎えます。“冬の季節は、被害が拡大する可能性が高まる時期”ということを頭に入れておきましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/