激辛ドリンクやお菓子は危険?子どもが体調不良に…保護者「どうしてくれるの?」と怒り | ニコニコニュース
「おたくのお子さんが持ってきた激辛食品でうちの子が体調を崩したんだけど!どうしてくれるんですか?」
小学生(高学年)の息子がいるシオンさんは、ママ友・ヒロミさんからの突然のメッセージに困惑した。ヒロミさん宅に息子を含む複数人の子どもたちが招待され、各々好きなジュースやお菓子を持ち寄り、楽しく過ごした数日後のことだった。
いったい、何があったのか。
●「炎のパッケージ」に惹かれた
シオンさんが息子に聞いてみると、友人たちとスーパーで激辛食品を買い、持ち込んでいたことがわかった。「炎のパッケージがカッコよかった」「友人たちと楽しむために買った」と言っているという。過去にはハバネロのお菓子を買って食べたこともあるそうだ。
体調を壊したと訴えているのは、ヒロミさんの低学年の子どもだけだった。どのような経緯で食べたのかはわからない。そもそも、食品が原因の体調不良なのかも定かではないため、シオンさんは対応に頭を抱えている。
しかし、海外では激辛食品が子どもの体に影響を与えたと疑われる事例も実際にはある。アメリカでは、激辛チップスを食べた高校生(14歳)が死亡したことがニューヨーク・タイムズ(2023年9月7日)で報じられた。死因は不明だが、家族は激辛チップスが引き起こした合併症を疑っているという。メーカー側は成人向けのものだと説明している。
食品だけではなく、スーパーなどにはカフェイン入りの激辛飲料なども売られている。「小さなお子様や辛いものが苦手な方は十分にご注意ください」などの注意書きはあっても、子どもたちは気づかない可能性もある。
●悩める親、どう対応すれば…
国民生活センターによると、激辛飲食品で子どもが体調不良を訴えたケースは、探した範囲では見当たらなかったという。成人からはPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に以下のような声が寄せられている。
「激辛のカップやきそばを食べたら下痢が止まらなくなった。辛い物を好んで食べるが、初めてのことだ。成分や表示に問題があると思う」(40歳代)
「コンビニで販売されているカレーを食べたら下痢、腹痛を起こし4日間入院した。激辛と書いてあったが辛すぎる。辛さの規制を求む」(50歳代)
カフェイン飲料に関する相談は2016年度から5年あまりの間に69件寄せられた。このうち、10代については、以下の声があったという。
「男児がカフェイン入り飲料を飲んだところ、カフェイン急性中毒症状を発症し受診。成分表示や販売方法に配慮が必要と思う」
「高2の娘が、夫が買ってきたカフェイン入り飲料を飲んだら、6時間以上動悸がして手が震えて歩けなくなった」
激辛のお菓子や飲み物のパッケージを「カッコいい」「オシャレ」と感じて買う子どもたちもいる。自動販売機やコンビニ、スーパーなど身近な場所で売られているため、保護者の力だけで防ぐのは困難だ。
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