地域ブランド調査は、国内1000の市区町村と47都道府県の地域名称について、認知度や魅力度、イメージなど全89項目を質問し、各地域名称のイメージ形成や行動意向、評価などについて明らかにする消費者調査だ。調査は2006年から毎年実施し、今年で17回目となる(都道府県の調査は09年から14回目)。
「都道府県の魅力度ランキング」を見ると、1位は14年連続で「北海道」(73.3点)だった。北海道の魅力度は、前年には12.6点上昇していたものの、今年は0.1点低下していた。2位に「京都府」(57.3点)、3位に「沖縄県」(53.6点)が続いている。
次いで「北海道の魅力度の結果」を見ると、「とても魅力的」(56.0%)、「やや魅力的」(34.5%)と回答した人が多く、9割以上の人が北海道を「魅力的」だと評価していた。北海道は観光意欲度、食品想起率、食品以外想起率で1位を獲得しているほか、居住意欲度も2位と、さまざまな面で高い評価を得ている。
「市区町村の魅力度ランキング」では、「札幌市」(63.9点)が2年連続8度目の1位を獲得した。同市の評価は「とても魅力的」(43.4%)、「やや魅力的」(41.0%)と8割以上が肯定的であり、「魅力的でない」(2.3%)といった否定的な回答は少なかった。
「都道府県・市区町村の主要項目の平均点推移」を見ると、魅力度の平均点は47都道府県平均では27.7点となり、前年より1.3点上昇した。1000市区町村平均では11.2点で、同様に0.2点上昇している。
主要指標の中で最も大きく伸びたのは、都道府県では「観光意欲度」(43.7点、前年比+1.6点)だった。「食品想起率」については都道府県、市区町村ともに平均点が低下している。
魅力度の伸びが大きい都道府県・市区町村を見たところ、都道府県では「和歌山県」(23.7点、前年比+4.0点)が1位だった。続く2位は「奈良県」(36.9点、同+3.5点)で、3位は「山形県」(23.1点、同+3.3点)と「福岡県」(40.8点、同+3.3点)という結果になった。
市区町村で見ると、最も伸びが大きかったのは「阿蘇市」(30.9点、同+5.4点)だった。
調査は6月22日~7月4日に、インターネット調査で実施した。対象者は20~70代の消費者で、有効回収数は3万4768人。