【写真】「TOHO NEW FACE」グランプリの賞金を手にする小谷興会さん
かつて1946年から60年代後半にかけて俳優発掘のためのオーディションとして開催され、三船敏郎、平田昭彦、宝田明、佐原健二、岡田真澄らの名優を輩出した「東宝ニューフェイス」の歴史あるタイトルを引き継ぎ、男性オーディションとして表記を改めた「TOHO NEW FACE」オーディション。この日はファイナリストとして、京都出身の11歳・小谷さん、東京出身の13歳・高橋佑大朗さん(高は正式には「はしごだか」)、兵庫出身の19歳・山崎春軌さんが登壇した。
幼い頃からミュージカルが大好きだという高橋さんは、発表前の舞台上で「僕の歌声や演技を見てくださった方々に、感動を与えられるような俳優になりたい」とコメント。「初めて見たミュージカルが『アニー』。アニーが『トゥモロー』を歌うシーンですっごく感動したので、その感動を見てくださった方々にお伝えできるような俳優になりたいです」と熱い思いを口にした。
その後、ミュージカル賞を受賞した高橋さんは、プレゼンターとして登壇した上白石萌音からトロフィーを受け取り「本当にうれしいです。まだ実力が足りていない部分もたくさんあるので、これからもっと努力して頑張っていこうと思います」と歓喜。「今後、もっと努力して、世界に行けるようなミュージカル俳優になりたいです」と目を輝かせた。
体を動かすことが得意で、極真空手の型で10歳の部の現・世界チャンピオンでもある小谷さんは、発表前の舞台上で「僕は少し臆病なところがありますが、何事にも挑戦し続ける、そんな俳優さんに僕はなります」と宣言。空手を通して意識の変化があったそうで、「もともと水泳をやっていたんですけど、本数がある時に力を残しちゃうことがあったんですが、空手を始めてから、全部全力で、なんでもやりたいことをやるというように、考え方が変わりました」と打ち明けた。
見事グランプリに輝き、プレゼンターの福本莉子からトロフィーとマントを贈呈された小谷さんは、心境を聞かれ「とっても嬉しいしかない」としみじみ。空手の世界チャンピオンとなった際の喜びと比べてどうか尋ねられると「舞台でトロフィーを貰えたり、マントを着せてもらったり、またちょっと違う嬉しさがあります。すごい嬉しいです」と笑顔を見せた。
また、将来共演してみたい俳優がいるか問われ、「吉沢亮さんと横浜流星さんと共演したいです。二人ともかっこいいです」と、吉沢亮の名前と共に、空手の世界チャンピオンの共通点を持つ横浜流星を挙げる場面も。「かっこよくてなんでもできるオールラウンダーになりたいです」と将来に思いを馳せていた。