ダイエットする人が食べがちな「実は太りやすい食品」。唐揚げ弁当のほうがマシなことも… | ニコニコニュース
50代を超えると健康の悩みは尽きない。世は健康食ブームだが、良かれと実践していた食事法や健康食品でカラダに害が及んでいたとしたら……。最新研究で導き出された食の新常識を総ざらいするとともに、健康寿命を伸ばす最強の食事術を徹底リサーチ。120歳まで長生きできるカラダを手に入れろ!
◆低カロリー食品はかえって太りやすくなる
肥満はあらゆる生活習慣病の元凶。人間ドックのたびにダイエットに挑み、食生活の改善を試みる……。
そのなかでこんにゃく、春雨などで主食を代用する低カロリー食品にたどり着く人が多いが、「かえって太りやすくなる」と警鐘を鳴らすのはボディワーカーの森拓郎氏だ。
「カロリーが低いということは、代謝に必要不可欠な栄養素も少ないということ。
低カロリー食品ばかり取ると、基礎代謝量や活動代謝量が落ちて脂肪を燃焼できなくなり、どんどん太りやすいカラダになってしまう“肥満スパイラル”に陥るのです」
過剰な摂取はもちろんNGだが、特に中高年は加齢とともに落ちていく代謝量を上げて肥満を解消するために糖質の適量摂取が必要不可欠だ。
「糖質制限ブームの影響で『糖質=肥満の元凶』と思っている人が多いですが、糖質制限だけでは体重が落ちても減ったのは筋肉だけ。脂肪はそのまま、なんてこともザラです。
代謝を上げる糖質を適量取ったうえで、筋肉や臓器の材料になるタンパク質、ホルモンや細胞膜の材料になる脂質をバランスよく取ることがどんなダイエットよりも重要。
例えば、ランチに『春雨ヌードル』と『唐揚げ弁当』のどちらかを食べるとしたら、栄養スカスカの低カロリー食より代謝アップに欠かせない動物性タンパク質が豊富に含まれた唐揚げ弁当を食べたほうがいい」
肥満対策で必要なのは、カロリーを抜くことではなく、代謝に必要な栄養素でカラダを満たすことなのだ。
低カロリー食を続ければ、代謝低下→筋肉量が落ちる→脂肪燃焼できなくなる→また太るという悪循環に陥る。
①太る
↓
②糖質制限、低カロリー食摂取
↓
③代謝が下がって筋肉量が落ちる
↓
④筋肉量が落ちたため脂肪燃焼ができなくなる
↓
①へ
【ボディワーカー 森拓郎氏】
大手フィットネスクラブを経て、’09年にスタジオrinatoを設立。ダイエットやボディメイクを指導。著書は50冊で累計100万部超
取材・文/週刊SPA!編集部