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中国の人口が2年連続で減少、スイスメディア「世界にも中国にも良いこと」 | ニコニコニュース

独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトによると、中国の人口が2年連続で減少したことについて、スイスチューリヒに本拠を置くドイツ語メディアのノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)は「それは良いことだ」とする論評を掲載し、「世界はこれ以上、人を必要としていない。人口動態の変化も中国にチャンスをもたらす」と論じた。

中国国家統計局は17日、2023年末時点の総人口は14億967万人で、前年末から208万人減ったと発表した。減少は2年連続。

NZZの論評はまず、「中国政府は何年もの間、女性にもっと子どもを産むよう奨励してきたが失敗に終わった。しかしそれは、それほど悲観的なことではない。持続可能な成長はより多くの赤ちゃんを産むことによってのみ達成できるとする政治家の考えは間違いだ」とした。

論評は「政治的手段で出生率を上げようとするのは、いずれにせよ無駄な努力だ。裕福な社会では、女性が教育を受けて労働力に参加するにつれて、女性が産む子どもの数は少なくなる傾向にある」とし、「出生数が減少すると、次世代の潜在的な親の数も減少する。小さな家族で育った人は、それに慣れてしまう。中国ではこれが一人っ子政策によってさらに強化された」「新しい世代は、良い人生とはどのようなものであるべきかについて、より高い期待を抱いている。子どもの誕生に備えてマンションを購入し、十分な貯蓄をしなければならないとしたら、出産は後回しになってしまう」とした。

論評は「したがって、出生率の低下を政治的に引き上げることは難しく、社会の高齢化は止まらない。しかし、中国政府は、経済成長を刺激し、国民の生産性を向上させるための多くの方法を持っている。例えば中国では、退職年齢は比較的低いが、その引き上げが徐々に進行している。さらに政府は、国民の教育、訓練、健康にさらに投資し、都市化をさらに促進することや、民間の起業家や外国の投資家にとってこの国を再び魅力的なものにする緊急に必要な構造改革に取り組むこともできる。もちろん、これらの措置には政治的リスクがないわけではない」とした。

論評は「人が減れば、路上や地下鉄の混雑も減り、資源の浪費や環境汚染も減る」とし、「これは中国だけではない。欧州、日本、韓国、シンガポールでも同様だ。人類は、人口を急激に増加させてさらに多くの資源を消費することなく、すべての人の生活の質を向上させる方法を見つけなければならない。もう子どもがたくさんいる家庭には戻れない」とした。(翻訳・編集/柳川)

中国の人口が2年連続で減少したことについて、スイスのチューリヒに本拠を置くドイツ語メディアのノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)は「それは良いことだ」とする論評を掲載した。

(出典 news.nicovideo.jp)

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この記事の笑いどころは、スイスこそ深刻な貧困問題に悩んでるってことなんだけどな。周辺諸国より物価と給料が高いから出稼ぎにくる外国人が多くてGDPが大量に流出しちゃうせいで、国内で回るカネの総量は減ってしまう、という特殊な貧困だけどね・・・まあこれも「外の労働力」に依存したツケだから、貧困といえば模範的な貧困なんだけど。

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