そのチケット販売サイトは本物?
長引くコロナ禍で、多くのイベントが中止になってきた。しかし、最近では観客を入れたライブやスポーツイベントが開催されるようになっている。感染症対策をした上で、「声出し」ができるイベントも開かれている。
ライブやイベントなどに参加する際に気をつけたいのが、チケット購入に関係したトラブルだ。スマホを使ったオンライン決済など購入方法が多様化したこともあり、トラブルに巻き込まれるケースも少なくない。
それらのトラブル、あるいは不正行為に遭わないようにするには、どうしたらよいだろうか。
まず、チケットを入手する際は、イベントの公式サイトや、主催者が案内する大手プレイガイドなどでの購入を心がけることが基本だ。
不正なサイトを利用した場合、価格が不当に高額だったり、画面に不自然な時間制限が現れたりと、購入するだけでも不都合が生じる場合がある、また、キャンセルに応じない場合がある、公演が中止になったときの払い戻しを受け付けてくれないなど、さまざまなトラブルのリスクも考えられる。
チケット販売サイトを見分けるためには、運営者の連絡先が書かれてあるか、キャンセル方法の記載が書かれているかをチェックしたい。
また、チケットを購入したが行けなくなった……という場合は、不正なサイトで転売せず、可能であれば公式のリセール(チケットを希望する人へ転売することが可能な制度)を利用するようにしよう。
不審に思ったら相談窓口へ
チケットにまつわるトラブルとして、転売に関連したものは多い。転売に関しては、個人間のやり取りだけではなく、転売仲介をうたうサイトもある。ただ、価格が高額であったり、キャンセルができなかったりする。
チケットの中には、第三者への譲渡、転売などを禁止しているものもある。入場時に、本人確認が必要なケースも多い。この場合、転売チケットは利用できないように無効にされることがあるが、そこを曖昧にしたまま転売しようとする人間もいるので注意が必要だ。
チケット転売に関するトラブルに関しては、当事者同士で話し合ったり、サイトの運営事業者に連絡したりすることが大事だ。それでも解決しない場合は、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターなどを案内する全国共通の3桁の電話番号「188(いやや!)」番に電話してみるとよい。
さらに悪質なケースとしては、チケットの転売をかたって購入者を募り、代金をだまし取るような詐欺行為もある。チケット代金を支払ったに関わらず、相手と連絡が取れなくなったなど、詐欺目的だと考えられる場合は警察に相談しよう(警察相談専用電話は「#9110」)。
また、メールやSNSのアカウントのメッセージなどから、チケット販売サイトを紹介するような連絡が来ることがある。この場合、正規なサイトではなく偽の販売サイトに飛ばされる、フィッシング詐欺の可能性もある。
メールやSNSなどで誘導されるサイトのみならず、大手プレイガイドなどが運営しているように見える偽サイトもある。これらは、チケットを購入しようとして入力した個人情報を盗み取るのが目的のため、本物そっくりに作ってあり、偽物だと気づきにくい。
そのため、URLをよく確認するだけでなく、チケットを販売するサイトにアクセスする際は、公式のアプリやブラウザのブックマークなどからのアクセスだけにする……といったことを心がけたい。疑わしいメールに関しては、公式サイトのヘルプデスクなどから問い合わせて確認してみてもよいだろう。いずれにしても「公式のURLからアクセスする」ことが鉄則。
今回は、McAfee Blogの「そのチケット、買って大丈夫? “コロナ明け”ムードだからこそ、注意の気持ちをもう一度」を紹介しよう。(せきゅラボ)
※以下はMcAfee Blogからの転載となります。
そのチケット、買って大丈夫? “コロナ明け”ムードだからこそ、
注意の気持ちをもう一度:McAfee Blog
日本・アジア地域チャネルマーケティング 執行役員 本部長 青木 大知
コンサートやスポーツイベントをはじめ、コロナ禍で無観客や人数制限付きになることが多かった大型イベントが、再び“リアル開催“に戻ってきています。“推し“のミュージシャンやアイドルの現場を直接楽しんだり、応援するスポーツ選手・チームを後押ししたりしたいのは、多くの人に共通する思いなのではないでしょうか。制限されていた客席での声出しもルールのもと認められるようになってきており、これからの季節、ファンにとって盛り上がる行事がいっそう増えていきそうです。
「数年ぶりに」「生まれて初めて」大きなイベントに行くという人にとって、気をつけたいのが、チケット購入に関係したトラブルです。近頃はスマホを使ったオンライン決済など購入方法が多様化したこともあって、トラブルや不正行為に巻き込まれるケースが多数発生しています。
せっかくの楽しいイベントで、悲しい思いをしないためのポイントをまとめてみました。
サイトでチケットを買うなら
オンラインでチケットを購入する際、最初の選択肢はイベントの公式サイトや、主催者が案内する大手プレイガイドでの購入でしょう。お金を払ってトラブルに巻き込まれないためには、こうした公式販売かどうかを、よく確かめて購入することが重要です。Googleなどの検索エンジンで検索して、最初に表示されたとしても、それだけで信頼はできません。上位に表示される中にも、偽のサイトや紛らわしい転売サイトが含まれている場合があります。
うっかり不正なサイトを利用してしまったら、どうなるのでしょうか。そのチケットは不適正な高値かもしれません。また画面に時間制限が現れて考える間を与えられずに買わされたり、キャンセルに応じてくれなかったりと、さまざまなトラブルのリスクがあるのです。もちろん公演中止や延期になった時の保障もありません。
人気の公演で売り切れが早く、やむを得ず転売チケットを買うしかない……というときにも、慌てて買うのは禁物です。近年大きなイベントでは、チケットの転売そのものを禁止しているのがほとんどです。その場合は転売品と気付かずに買ってしまうと、お金を払った事実があったとしても入場できません。公式販売サイトを確認し、まず転売チケットが利用できるのかどうかを確認しておきましょう。
転売禁止のイベントでも、公式サイトで案内されている「リセール」という救済措置があります。正規チケットを手放すことになった人から、オフィシャルに譲り受けることができるサービスで、これであれば問題なく会場に入ることができます。
不正なチケット販売サイトを見分けるためには、運営者の連絡先をきちんと書いてあるか、キャンセル方法の記載をごまかしていないかなど、信頼できるかをよく吟味してください。そして自分が行けなくなった場合にも、不正なサイトで転売せず、公式のリセールを利用するようにしましょう。
落とし穴が多い個人売買
こうした転売チケットの購入トラブルは、年々増加しています。特に20代の若い世代で、ライブチケットを求めてのトラブルが目立つようです。不正な転売サイトのほか、SNSや個人売買掲示板を通じた個人間取引も、トラブルになりやすいパターンです。
まず転売禁止のチケットは、当然ながら、個人間取引でも認められません。
そして転売チケットが使える場合でも、知らない人と金銭をやり取りする以上、気をつけるべきことが多いのです。言葉の単純な行き違いもあれば、代金の持ち逃げ、途中で連絡が取れなくなる、つきまといを受ける場合があるなど、さまざまなトラブルの火種になっています。
どんなに行きたいイベントだったとしても、一番大事なのは、あなたの安全と生活を守ること。少し調べると相場より高値すぎたり、そのチケットの席は実在しなかったりするかもしれません。会話のなかで不審な臭いを感じたら、そこで交渉を打ち切っていいのです。もちろん、必要以上の個人情報を教える必要はありません。リアルの生活以上に、不審な相手に深く付き合わないことが大切です。
チケットや代金の受け渡し方法も、最大限、安全に配慮を。直接受け取る時は、中身をその場で確認してください。郵送なら書留といった追跡できる方法を選ぶことができます。
トラブル防止のためのこうした工夫は、お互いのためにもなることです。ちなみに、自分が売り手になる場合、定価以上の金額の場合、厳密には違法とみなされる可能性が指摘されていますので、あくまで善意の取引を心掛けましょう。
ここまで述べてきた、転売サイトや取引相手とのトラブルが発生した場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」番」など公的機関に相談することができます。
そのチケットは、フィッシング詐欺の“エサ”かも!?
善意でもたくさんの躓きが起こるのが、転売チケットの購入です。さらにはネットやSNSには、明確な悪意を持ってお金をだまし取ろうとしているサイバー犯罪者も存在します。
もしも怪しいメールやSNSの見知らぬアカウントのメッセージからのリンクで、チケット販売サイトにアクセスしたのなら、警戒心を忘れずに持っておきましょう。実在するサイトそっくりに作られていたとしても、チケットというエサでお金や個人情報を抜き取ろうとする、フィッシング詐欺である可能性があります。
インターネットの歴史を通して、ウェブサイトやメール、ブログ、SNSなどあらゆるプラットフォームで、サイバー犯罪者は詐欺を目的としたスパムメッセージをユーザーに送り続けてきました。他のユーザーとやり取りできる環境なら、どんなツールやアプリからでもスパムメッセージを受け取る可能性があります。不審なメールを受け取った場合は「URLをクリックしない」「添付ファイルを開封しない」「ID、パスワード、個人情報を入力しない」ことを心掛けてください。
サイバー犯罪者の手口は年々高度になっているため、個人の注意だけでも限界があるでしょう。普段からスパムフィルターをONにし、セキュリティ対策ソフトも活用しましょう。マカフィーでは、フィッシングサイトなど不正なサイトをブロックする、マカフィー ウェブアドバイザーを提供しています。
いよいよ待ちに待ったイベントシーズンがやってきますので、安心をしっかり確保して、楽しくお過ごしください。
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※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。
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<このニュースへのネットの反応>
全部をまとめて規制するのは難しいんだろうから、まずはチケットや金券は古物商許可持ち以外ダメって事にしたら?