この調査は20代〜60代の男女402名を対象に行われたもの。まず、「2022年で印象に残った出来事」についてたずねると、「ロシア軍、ウクライナ侵攻(2月)」が64.9%で最多となり、次いで「安倍元首相、選挙応援演説中に銃撃され死亡(7月)」が59.5%、「エリザベス英女王死去(9月)」が50.7%という結果になった。
昨年までのランキングでは、新型コロナウイルスに関する出来事が注目されていたが、今回の2022年調査では「新型コロナウイルス国内感染累計500万人を超える」は27.9%で8位に。新型コロナウイルスの感染拡大が続いてから3年以上たち、新型コロナウイルス関連以外のニュースに対する関心度や不安が高まってきていることが見受けられる。
次に、2023年に取っておくと「武器になりそうな資格」について質問。その結果、1位は「ファイナンシャルプランナー(FP)」(18.7%)、2位「行政書士」(12.7%)、3位「TOEIC(R)テスト」(12.4%)となった。
2021年までは3年連続で「TOEIC(R)テスト」が1位、昨年の調査では「簿記」が1位だったが、国内の金融不安も相まって、お金関係の資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」が1位に。選んだ人は「お金の知識は一生涯役に立つから(32歳男性)」「今後の資産形成に役立つと思ったから(52歳男性)」「お金の面での不安はこの先さらに増えそうだから(49歳男性)」などとコメントをしている。
2位には独立開業も目指せる法律系の専門資格「行政書士」が10年間の調査で初めてランクイン。「取得難易度が高くて希少価値があることと、専門職に就かなくても生活に役立つため(29歳女性)」「きちんと知識を得られそうだから(30歳女性)」といったコメントが寄せられ、専門性の高さが武器になると考える人が多いようだ。
ランキングの全体を見ていくと、「ファイナンシャルプランナー(FP)」「簿記」「TOEIC(R)テスト」「MOS」などといった毎年上位に選ばれる定番資格に加え、「ケアマネジャー」「介護福祉士」といった、介護や福祉に関する資格がランクインしている。後者を選んだ人は「介護が必要な人はこれからも増え続けていくから(46歳男性)」「介護はこれからの課題だと思うから(43歳女性)」などと、これからの社会性を考えて選択したという。
また、「資格の取得や自身のスキルアップについて興味があるか」という質問に対し、「とてもある」と答えた人は18.7%、「少しある」と答えた人は39.1%となり、約半数の人が「興味がある」と答えた。