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「お金よりも大切なのは健康」- ブッダの教えが説く人生の真実

お金と健康、人生で本当に重要なのはどっち?…老後の不安に対してブッダが説いた「4つの秘訣」とは | ニコニコニュース

老後に向けてどんな準備をしておけばいいのか。福厳寺住職でYouTuberの大愚元勝さんは「人生の目的は金を稼ぐことではない。仏教には、老後資金の不安を解消するための4つの秘訣が説かれている」という――。

■「老後に2000万円?」と不安に駆られた高齢者

2019年に老後資金2000万円問題が浮上しました。発端は同年6月に金融庁が公表した、金融審査会市場ワーキンググループによる報告書「高齢社会における資産形成・管理」です。

この報告書によると、高齢夫婦の無職世帯の平均的な家計収入が20万9198円に対して、支出は26万3718円となっており、毎月5万4520円が不足する計算になります。

この不足額を基に、老後30年間として計算すると、「老後資金には約2000万円が必要」としてマスコミが取り上げ、高齢者の不安を煽ったのです。

ちょうど新型コロナウイルスパンデミックと重なったこともあり、私がYouTube上で発信するお悩み相談番組『大愚和尚の一問一答』にも、不安に駆られた高齢者からの老後資金についてのお悩みが、数多く寄せられました。

メットライフ生命保険会社のアンケートでも、老後の不安要因で「お金」が5年連続トップになっています。

■かつての老後不安はお金よりも健康だった

一連の老後資金問題を見ていて感じることがあります。

それは、高齢者の悩みが変わってきていること。そしてその変化が、マスコミによって作り出されること。

私は幼少期からお寺で育ち、また、健康関連の事業に携わっていたことから、高齢者の老後不安については、若いころから感心がありました。

だから、法事や行事で出会うたびに、檀家の高齢者に尋ねたものでした。

おじいちゃん、今一番望むものは何?」
「おばちゃん、老後は何が一番不安?」

そんな質問を投げかけると、決まって返ってきた答えが、

「歳をとって若い人に迷惑かけたくない」
「最期まで、トイレぐらいはできるだけ自分で行きたい」

と言うものでした。

■昔よりも豊かな生活を過ごしているのに…

檀家の高齢者の中には、昔からの地主や資産家、戦争で夫を早くに亡くして苦労された方、長屋暮らしの方など、いろいろな方がおられます。けれども、経済的に恵まれている高齢者であろうが、なかろうが、誰からも同じような答えが返ってきたものです。

つまりお金ではなく、健康を心配していたのです。

そして、その心配通りにならないように、食事に気をつけたり、毎日必ず庭や畑の草抜きをしたりして、自ら摂生しておられました。

実際、そのような高齢者の方々の多くは長生きされています。

97歳、93歳、89歳、75歳、91歳、86歳、87歳……。

過去帳には、葬儀を行った地域の方々の没年齢が記録されていますが、総じて長生きの方が多いことが分かります

ところが最近では、多くのアンケートが示す通り、檀家の高齢者の悩みも、そのトップが「お金」に変わってきているように思います。

今より生活がずっと苦しかった以前の高齢者よりも、安価なモノが溢れ、明らかに豊かな生活を享受している今の高齢者のほうが、老後資金の心配をしている。

■お金に悩むことなく、98歳で大往生した男性

その理由は明らかに、老後には「2000万円以上なくてはならない」という、マスコミによって、知らず知らずのうちに植え付けられた強迫観念なのです。

とはいえ、老後資金はゼロでいいのかと言われれば、もちろんそんなことはありません。潤沢な資金があれば、それは間違いなく老後の安心につながります。

私が住職を務める福厳寺の檀家にSさんという男性がおられました。Sさんは一文無しから入植開拓して財を成し、98歳で亡くなりました。

若いときに苦労はしたけれど、老後資金に頭を悩ますことなく、天寿を全うされたSさん。その成功の秘訣(ひけつ)は、次の3つの生き方にありました。

① 質素倹約の生活をしておられたこと
② 健康に気をつけ、生涯現役で働いておられたこと
③ 地域の方々との交流を大切にしておられたこと

■現役時代にコツコツ貯め、晩年はグルメを楽しんだ

① 質素倹約の生活をしておられたこと

戦争を経験したSさんは、贅沢は敵だと教えられて育ったため、そもそも贅沢をしない習慣が身についていました。また、良い意味で悪い意味でも、他人の目を気にします。だから財を成してもお金を持っていてもひけらかすことをせず、ましてや「自分らしく」など、余計な見栄を張ることなく生きておられました。

なので若いときから、稼ぎが多いときも少ないときも、コツコツと貯蓄をされていたようです。

② 健康に気をつけ、生涯現役で働いておられたこと

Sさんの家系は、Sさんの両親、兄弟、奥さままでも100歳超えという、長寿なご家族。そのSさんが98歳で亡くなったときのこと、息子さんがちょっぴり残念そうにこうおっしゃったのです。

「親父も晩年グルメに走らなかったら、100歳超えて生きただろうにな……」

聞くと、92歳までは毎日必ず畑に出て農作業をしていたSさんは、パタッと作業に出なくなり、代わりに毎日「テレビ番」をするようになったそうです。そして、テレビで美味しそうな海老フライの店が取り上げられるなどすると、決まってそこへ出かけて行って美食を堪能したと言います。

息子さんはそう言うけれど、末広がりの人生を歩み、しかも晩年にはグルメを楽しんで98歳まで生きたのですから、決して悪くない人生です。

いずれにせよ、お金、健康、人間関係に恵まれたSさんの人生の秘訣を息子さんに尋ねたところ、「早寝早起きして、毎日身体を動かし、食べ過ぎず、贅沢をせず、生涯現役で、働くことを楽しむこと」という答えが返ってきました。

■老後のために「若いときに心と財産を育てる」

③ 地域の方々との交流を大切にしておられたこと

Sさんは、戦後の開墾入植によって住まいと生活を築きました。特に機械化されていなかった昔の農家は、自分1人だけですべての作業ができるわけではありません。家族とも、近所の人とも助け合わなければ、生活していくことができませんでした。

また、個人の生活だけでなく、村の祭りや行事、葬儀など、利他の精神をもって、コミュニティーの面倒な役回りを積極的に引き受けたりして、地域社会への貢献にも努めておられました。

■ブッダの教え「若いときに心と財産を育てなさい」

地域の方々と毎日のように交流し、相互扶助の人間関係を大切にする。

そのような身近な人々との交流が、老後の心身の健康につながっていたのです。

「若いときに心を育てることもなく、財産を築くこともしなかったならば、沼にいる鷺のように老いる」とは、『ダンマパーダ』という古い経典に記された一説です。

ブッダは、老後資金を心配せずに生きるには、「若いときに心と財産を育てなさい」と説いたのです。

前述のSさんは、ブッダの教えを体現したような人でした。

けれども、もちろんSさんのような生き方を出来る人の方が稀です。多くの人が「今さらそんなことを言われても、私はもう若くない」と反論することでしょう。

でも、安心してください。仏教には、老後資金の不安を解消するための4つの秘訣が説かれています。

■「心」が心身の健康だけでなく資産構築につながる

1、健康第一の利

「定年」という言葉や制度に縛られず、できるだけ生涯現役で働くことで老後資金の不安を少しでも減らすことができます。そのためには健康に気をつけること。

2、知足第一の富

知足とは「足るを知る」こと。ボーナスが入っても贅沢をせず、等身大で暮らすことが、富を蓄積するための王道です。

3、善友第一の親

これは、心から尊敬信頼できる友を持てという教えです。

家族、友人など、身近な人と良質な人間関係を育むことができる人は、ストレスも少なく、幸福度が高いのです。

4、涅槃第一の楽

涅槃(ねはん)とは心の安定です。心が幼い人は、自分勝手で感情の起伏が激しく、心が安定しません。

感情の乱高下は、暴飲暴食や無駄な浪費につながりやすい上に、心身にストレスを与え、人間関係の破綻を招きます。「心」が心身の健康、人間関係、資産構築のすべてにつながってくるのです。

ブッダが心を育てよと説いた理由がここにあります。

人生の目的は金を稼ぐことではありません。日々の生活を楽しむこと、明るく生きることです。

死ぬまで「お金」の不安に駆られて生きるなど、まっぴらごめんです。

老後資金の不安を解消するための4つの秘訣。今からでも遅くありません。ぜひ一つ一つ実践してみてください。

続けるうちに、下手な投資をするよりもずっと効果的であることに気づくはずです。

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大愚 元勝(たいぐ・げんしょう)
佛心宗大叢山福厳寺住職、(株)慈光グループ代表
空手家、セラピスト、社長、作家など複数の顔を持ち「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。僧名は大愚(大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意)。YouTube大愚和尚の一問一答」はチャンネル登録者数57万人、1.3億回再生された超人気番組。著書に『苦しみの手放し方』(ダイヤモンド社)、『最後にあなたを救う禅語』(扶桑社)、『人生が確実に変わる 大愚和尚の答え 一問一答公式』(飛鳥新社)。最新刊は『自分という壁』(アスコム)。

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※写真はイメージです - 写真=iStock.com/PeopleImages

(出典 news.nicovideo.jp)

ハタモト

ハタモト

金銭と健康、その二つを分けて考えるのは賢明ではない。 金銭は第一に腐らない食料であり、衣類・住居・医療・安全に変換可能なリソースだからだ。 つまり健康≧金銭なのだ。

ゲスト

ゲスト

金も健康も重要だけど、大事なのはそれだけじゃないよね。仕事でも趣味でも生きがいが必要だし、人間関係がストレスフルでは、いい人生も台無しだろう。これらを全部取れればいいが、不況に物価高に増税にと生活環境が苦しくなる一方の中でどれを取捨選択するかという決断も重要だと思うね。個人的には、一番最初に切るべきは長生きなんじゃないかって思うね。

ゲスト

ゲスト

私は運よく投資で資産が1億超えたあたりで、老後の心配が消えてきた。お金がすべてではないだろうけど、ネットのどんな陰気なレスを見ても「ふーん」としか思わないのは幸せだなと思える。

ヤマダ

ヤマダ

健康一択。心身ともに健康であれば金なんていくらでも稼げるからね。一兆円持ってたって寝たきりの認知症では生きている意味がない。

ワニワニパニーック

ワニワニパニーック

読んでないけど一番大事なのは時間です。ちなみに二番目は記憶。

tyobi

tyobi

大事じゃない方は捨てろみたいな説教嫌い。心臓と肝臓どっちが大事?心臓の方だから肝臓捨てちゃっていいよねみたいな。

†名無しさん†

†名無しさん†

健康で親族と仲が良くて話せる友人が居れば90越えても楽しく過ごせるし金が有れば尚良しって感じだけど持ち過ぎると相続で揉めて大変みたいだな

2kg

2kg

YOU、両方捨てて楽になっちゃいなyo

あ゛〜

あ゛〜

重要なのは比率であって二者択一ではない。ちょうどいいのがちょうどいいんじゃよ

餠()

餠()

お金があれば健康は買えるし、健康でなければお金を持っていても意味がない。どっちも大事。そして涅槃であればこんな場所の記事に心乱されることもない。

ゲスト

ゲスト

健全な精神は健全な肉体に宿る。健康で有れば余計な金銭の心配もしない。思考も安定するから余計な欲望も無く詐欺の被害も無い。健康で有れば正常な財産運用も出来るだろ。

ASFASFASFA

ASFASFASFA

少なくとも宗教ではないな

名無し

名無し

健康でいるためにお金は必要だろ

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