その課題を解決すべく、EVチャージャー(充電器)を開発するパナソニックが、EVチャージャーシェアリングサービス「everiwa」を発表しました。
全国の法人・個人が、EVの充電拠点に
everiwaは、EV充電器を保有するオーナー(ホスト)と、EVのドライバーを繋ぐEV充電器のシェアリングサービスです。100Vか200Vの普通充電器であればメーカーや機種
EVのドライバーは充電時間に応じた料金を支払うことで、そのEV充電器を利用可能。充電器を設置したオーナーは、ユーザーが支払った料金からプラットフォーム利用料を除いた金額を、売上として得られるというビジネスモデルになっています。
everiwaが想定する主な導入対象は、広い駐車スペースを持つ店舗やマンションのほか、戸建住宅のコンセントにもおよびます。つまり、自動車を駐車できるスペースさえあれば、法人のみならず個人もオーナーになることが可能なのです。EV充電器の利用料金はオーナーが自由に設定できるので、たとえば、レストランが利用料金の安いEV充電器を駐車場に設置して誘客に活用する、という利用方法もあり得ます。
everiwaに対応するEV充電器は、最安のもので数千円程度から購入できるため、導入コストも抑制可能。また、everiwaの利用料金の支払い・受け取りの決済はアプリ上で完結するので、利用時の手間も削減されています。
みずほグループ、損保ジャパンも、everiwaの普及に協力
脱炭素化に熱心なみずほグループも、エバンジェリストとして、everiwaコミュニティに参画。決済システムのeveriwa walletを開発するほか、自社店舗の駐車場をEV充電器の設置スペースとして提供します。また、みずほグループは現時点で国内上場企業の7割との取引実績があり、各自治体とも全国規模で取引を行っています。この顧客基盤を活かし、everiwaに参画する企業を増やすための活動も行っていくということです。
さらに、利用者がクルマの操作を誤ってEV充電器を破損してしまうケースなどに備え、パナソニックが損保ジャパンと保険契約を締結。オーナーがEV充電器の稼働時間に対して支払うプラットフォーム利用料のなかにその保険料も入っているので、万が一、ドライバーのミスで充電器具にぶつけてしまうなどのトラブルが発
everiwa対応の充電器を設置するオーナーの募集は、2022年11月29日からスタート。サービスの開始は2023年春を見込んでいます。EV登場当初から問題になっている充電拠点の不足。それを解決するソリューションとなれるか。everiwaの今後に注目です。
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