故ダイアナ妃が着用した「羊セーター」、1億6800万円で落札 | ニコニコニュース
故ダイアナ妃がチャールズ国王と結婚する前に着用した羊柄のセーターがオークションにかけられ、15日に114万3000ドル(約1億6853万円)で落札された。CNNなどが報じている。
CNNによると、このセーターは、婚約直後の’81年6月、ポロの競技大会でダイアナ・スペンサー(当時)が着用したという。赤地に白い羊が全面に編み込まれ、その中に1匹だけ黒い羊が紛れ込んでいるユニークなデザインが話題となった。
TheGardianによれば、今年3月に、デザイナーのジョアンナ・オズボーンが屋根裏に眠っているセーターを発見したという。オークションハウスのサザビーズが慎重に鑑定を進めていた。
結果的にオズボーンとサリー・ミュアーが’79年に設立したニットブランド「Warm and Wonderful」 でつくられたオリジナルで、ダイアナ妃が着用したものであることがわかり、競売にかけられることとなった。
「ある日曜の朝、何気なく新聞を買ったデザイナーたちは、一世一代の広告を目にした。この写真は後に小さなビジネスを飛躍的に発展させるきっかけとなった」とサザビーズのカタログに記載されている。
当時、英国内のみならず世界中の注目を浴びていたダイアナ・スペンサーが、自分たちのデザインしたニットを着て新聞の一面を飾った衝撃は凄まじいものだっただろう。
その後、このセーターはダイアナが着ているうちに傷んでしまったようだ。バッキンガム宮殿から修理もしくは交換を希望する丁寧な手紙とともにWarm and Wonderfulに送られてきたという。デザイナーたちは一から新しいものを編み、宮殿に納品。私設秘書のオリヴァー・エヴェレットからは御礼の手紙が届いた。
今回、競売にかけられたのは修理を依頼された最初の1着だった。デザイナーたちは修理して返送したものだと思い込んでおり、まさか屋根裏部屋にしまいこんであったとは思いも寄らなかったという。
落札者の素性は明かされていない。
Warm and Wonderfulでは、「ダイアナ・エディション」として同じデザインのセーターが販売されている。こちらは270ポンド(44700円)と手の届く値段だ。