1980年代のトップアイドル・河合奈保子(59)が歌う「けんかをやめて」が、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」で使われ、大きな反響を呼んでいる。
「竹内まりやが作詞・作曲した名曲で、劇中のケンカ後のシーンにピッタリということで流された。若い世代にも『この歌手は誰?』と評判になり、再び脚光を浴びています」(映画記者)
大阪市出身の河合は、西城秀樹の「弟・妹募集オーディション」で優勝し、80年に16歳でデビュー。
「同期には松田聖子や岩崎良美などビッグネームがいる中、八重歯の可愛い清純派アイドルとして男女問わず人気に。実は絶対音感の持ち主で、歌唱力は群を抜いていた」(芸能記者)
81年には「スマイル・フォー・ミー」が大ヒット。ところが同年10月、NHKの歌番組のリハーサル中、4メートル下の舞台のセリに落下する事故に見舞われる。
「腰椎圧迫骨折の重傷を負い、2カ月の療養を強いられたが、同年の紅白歌合戦に初出場。以降、6年連続出場を果たしました」(同前)
人気絶頂期の85年には歌番組で田原俊彦とデュエットしたことに嫉妬したファンが、NHKに「奈保子を殺す」という脅迫状と散弾33個を送付。警視庁捜査一課が出動したことも。
そして92年、数少ない恋愛スキャンダルが報じられた。お相手は何と……。
「来日したジャッキー・チェンと、彼の宿泊先のホテルで密会した場面を『フライデー』がキャッチ。ジャッキーはデビュー時からの河合のファンで、河合も『身近にいる大切な人』と語ったが、ジャッキーに妻子がいることが分かり、破局しました」(芸能デスク)
「太ってるから水着は恥ずかしい」と語っていたが惜しげもなく…
傷心の河合は96年、ヘアメイクアーティストと結婚。二児を儲けた後、オーストラリアに移住し、現在は芸能活動を休止している。
そんな河合の往年のファンの間で語り草となっているのが“水着グラビア”だ。
「80年代はゴールデンタイムで芸能人水泳大会が放送され、河合は『太ってるから水着は恥ずかしい』と語っていたが、90センチ超といわれるバストを惜しげもなく披露。ただ天真爛漫な明るさがあり、いやらしさはなかった。ビキニ姿が載った写真集も複数出しており、古書市場で4万円もの値がついたものも。3年前には近代映画社が80年代に刊行した写真集7冊が電子書籍で復刻され、ファンを喜ばせました」(同前)
この12月3日には、37年ぶりとなるベストアルバムを発売した河合。
「子供2人も成人し、子育ても一段落。復帰を望む声は高まる一方です」(同前)