イメージが悪化した「不祥事ランキング2023」 1位「ビッグモーター不正請求」、2位「ジャニーズ事務所性加害問題」 | ニコニコニュース
広報・メディア対応の専門誌「広報会議」が、2023年に発覚した企業や自治体、団体などの不祥事に関し、イメージが悪化した「不祥事ランキング2023」を公開しています。
全国1000人の男女(20~60代)を対象に、「イメージが悪化した出来事」についてアンケート調査を実施。2023年1月~10月に発覚した不祥事を危機管理の専門家の意見をもとに15事例選定し、任意に3つを回答者が選択したところ、1位は「ビッグモーター、保険金不正請求問題」(45.5%)という結果になりました。以下、「ジャニーズ事務所(※)、性加害認める」(35.9%、2位)、「回転ずし店など、客による迷惑動画で対応に追われる」(26.2%、3位)と続いています。
「広報会議」によると、「2023年は企業の悪しき慣習や風土によって長年蓄積された事案が露呈した事件が上位に。公表が遅く当事者意識の欠けた対応は『隠そうとしている』『逃げている』と批判を浴び、イメージが著しく悪化」したと分析している。また、利用者によるイタズラ動画が炎上し、不安を広げた事例もランクインするなど、危機管理面で意識しなければならないリスクの範囲も広がっているとしています。
●3位:回転ずし店など、客による迷惑動画で対応に追われる(26.2%)
回転ずし店舗などで利用客が醤油さしや湯飲みを舐め回すなどの迷惑行為をする動画が拡散。刑事民事の両面から厳正に対処するとのコメントを発表するなど、対応に追われました。
・次から次へと同じような動画があがり、安心して利用できるのか不安になった(56歳女性)
・似たような客は減らないと思う(46歳男性)
●2位:ジャニーズ事務所、性加害認める(35.9%)
ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏の性加害問題について、「外部専門家による再発防止特別チーム」による調査報告書を公表。ジャニー氏が性加害を繰り返していたことが事実と認められ会見を開く事態に。社名も変更となり、被害者救済委員会が設立され、被害者への補償金の支払いなどが始まっています。
・謝罪会見でのNGリストなど、誠実とは思えない対応だった(35歳男性)
・事の重大さを分かっていないように思える(32歳女性)
●1位:ビッグモーター、保険金不正請求問題(45.5%)
中古車買取大手のビッグモーターが、不適切な保険金請求事案を受けて事実を認め謝罪するとともに、兼重宏行代表取締役社長が辞任すると発表する事態に。店舗前の街路樹に除草剤をまいて枯らしたとする問題にも波及していきました。
・ほとんどを現場の責任として、上層部には責任がないという説明。納得できないし怖い企業だと思った(28歳女性)
・不祥事が会社全体の社風や上層部からの指示によるものということが後からどんどん分かってきてイメージがどんどん悪くなっていった(49歳男性)