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今期は豊作!深夜ドラマ5選。高橋一生の花火師から“モラハラ夫への復讐”まで

今期は豊作!深夜ドラマ5選。高橋一生の花火師から“モラハラ夫への復讐”まで | ニコニコニュース

2023年もあっという間に1か月が過ぎ、冬ドラマも出揃いました。毎シーズン多種多彩なドラマを楽しませてもらっている筆者ですが、このクール“深夜ドラマ”がかなり熱い!深夜ならでは、深夜とは思えない、2月から観始めても十分楽しめる!厳選したオススメの深夜ドラマ23時以降スタート)をご紹介します。

◆6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱

画像:テレビ朝日『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』公式サイトより

まず紹介したいのは、高橋一生主演の『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』(テレビ朝日系、土曜夜11時30分~)。舞台は地方都市で代々続く花火店で、高橋が演じているのは花火師の星太郎。長年ふたり暮らしをしていた先代花火師の父・航(橋爪功)が突然他界することから物語は展開します。

死後、幽霊となって星太郎の前に現れる父(星太郎には姿が見える)と、ひょんなことから星太郎の自宅兼花火屋に住み込みで働くこととなったヒロインひかり本田翼)。そして3人の、奇妙な交流がはじまったのです。
彼らのテンポの好い会話の応酬に“しっとり”癒される作品。昨今のドラマですっかりドタバタキャラのイメージだった本田も、本作では別の顔を見せ馴染んでいます。何より、実力派俳優の高橋と大御所俳優の橋爪が魅せる、独特の佇まいと演技の応酬はたまりません!

◆インフォー
これ本当に深夜ドラマですか?『エルピス』からカンテレの進撃が止まらない?!…と筆者が身震いした『インフォーマ』(カンテレ、木曜深夜0時25分~/Netflix先行配信)も外せません。主演・桐谷健太が、あらゆる情報に精通する情報屋“インフォーマ”木原慶次郎を演じ、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)演じるゴシップ週刊誌の記者・三島と共に、謎の連続殺人事件を追うクライサスペンスです。

画像:関西テレビ放送 カンテレ『インフォーマ』公式サイトより

1話あたり30分とは思えない濃密さとスピード感で、一気に物語の世界に引き込まれる本作。視聴者に“ながら見”する隙を全く与えてくれません。そして、事件に絡む“謎の男”を演じる森田剛の存在感も圧倒的!

『新聞記者』や『アバランチ』『余命10年』などの代表作をもつ藤井道人が監督を務めるだけあって、想像以上の高い完成度で魅せてくれます。

◆今夜すきやきだよ
美味しいごはんとゆるい会話劇で癒してくれる『今夜すきやきだよ』(テレビ東京系、金曜深夜0時12分~)は、女子SPA!読者にこそオススメ!家事が苦手で恋愛体質の“あいこ”(蓮佛美沙子)と、家事が得意でアロマンティック(他者に恋愛感情を抱かないセクシュアリティ)な“ともこ”(トリンドル玲奈)の共同生活を描く作品で、原作は谷口菜津子の同名漫画。

ともこ手料理あいこが食べるシーンが多く、テレ東お得意の“飯テロ”っぷりは健在。ですが、見どころは料理だけではありません。「女は、料理や家事ができるのが当たり前」「運命の人に出逢えば、絶対に恋をする」など、押しつけられるとモヤっとする価値観。そんな“こうあるべき”の壁を、彼女たちがゆっくり少しずつ乗り越えていきます。

描かれているのは、互いを認め、肯定していく等身大の姿。そして、そんな日常にある美味しい料理。それこそが、疲れきった金曜夜の私たちに“癒やし”をくれるのです。

◆夫を社会的に抹殺する5つの方法
ここでガラリと趣向は変わり……クズ男を成敗することでスカッとさせてくれるのが『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(テレビ東京系、火曜深夜0時30分~)。結婚一年目の妻・茜(馬場ふみか)が、モラハラ上等の夫・大輔(野村周平)に復讐していく物語です。

見どころは、とにかく大輔のクズっぷり!妻への暴言は日常茶飯事で、時に暴力までふるい、外では浮気、職場ではパワハラ。もう誰が見てもクズ(笑)という野村周平の演技がハマり過ぎて、うっかり彼を嫌いになりそうなほどです。

そして夫に従順なフリを続けながら、影で社会的制裁を加えていく馬場ふみかもいい感じ!第2話では浮気相手の前で大恥をかかせ、第3話ではパワハラの内部告発で会社を辞めさせます。直近の第4話では、大輔が学生時代に友人をイジメていた証拠映像をネットに公開!復讐が止まりません。クズ夫×復讐妻、そして妻を影で操る謎の人物。深夜ドラマらしいドロドロした愛憎劇から目が離せません。

◆リエゾン-こどもこころ診療所-
最後に、発達障害という難しいテーマを描いている『リエゾン-こどもこころ診療所-』(テレビ朝日系、金曜夜11時15分~)をご紹介します。主演・山崎育三郎、ヒロイン松本穂香、そして脚本は『Dr.コトー診療所』をはじめとするヒューマンドラマの名手・吉田紀子のタッグというだけでも、超豪華な本作。

画像:テレビ朝日『リエゾン―こどもこころ診療所―』公式サイトより

舞台は、“こどもこころ診療所”=児童精神科です。自らも発達障害のASDである院長(山崎)と、同じくADHDの研修医(松本)のコンビが、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に向き合い、寄り添う姿を描いています。

一人ひとり症状が異なり、抱えている問題も多岐にわたる、発達障害という難しい題材。それを扱う本作にもすでにさまざまな意見が寄せられていますが、作り手の“優しい”熱量を感じているのは筆者だけではないはずです。何より俳優陣が子役を含め、懸命に役作りをし、丁寧に演じているのがよく分かります

現実の苦しさや不自由さだけでなく、発達障害を抱えた子どもたちの可能性も描き、互いを認め支え合える希望も感じられる作品です。

◆今期のドラマは「観るのが追いつかない」ほど豊作
生粋のテレビドラマフリークの筆者としては…深夜ドラマまで、これだけ面白い作品が多いと「観たいのに、観るのが追いつかない」現象が起こって困り果てているこの冬クール。まだまだ眠れない夜が続きそうです。

<文/鈴木まこと(tricle.llc)>

【鈴木まことtricle.llc所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter@makoto12130201

画像:テレビ朝日『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』公式サイトより

(出典 news.nicovideo.jp)

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