子どもの「ChatGPT」利用、保護者の約7割「規制必要」
保護者自身のChatGPTの利用経験について尋ねると、69.7%が「利用経験がない」と回答した。
使ったことがない理由として最も多かったのが、「必要性を感じないから」(30.0%)、次いで「使い方が分からないから」(24.1%)だった。「ChatGPTを聞いたこともない」と回答した人も約2割ほどいることが分かった。
「子どもはChatGPTを知っているか」を聞くと、39.7%が「知っている」と回答した。実際に子どもが利用していたと回答した保護者からは、「目的はなくただどんなものが遊び半分で使っていた」(小学6年生の保護者)などの声があり、“遊び半分”で質問して楽しんでいる人が多くみられた。
子どものChatGPT利用に不安を感じるかの質問では、「不安」「どちらかといえば不安」の回答を合わせ64.2%が「不安」を感じていた。
どんな点に不安を抱いているかを尋ねると、「思考力の低下」(34.7%)、「誤った情報を信じてしまうこと」(33.7%)が上位となった。
子どものChatGPTの利用に、規制などは必要だと思うかを聞くと、「とてもそう思う」「そう思う」と合わせて72.0%が、子どものChatGPT利用に何らかの規制が必要と考えていることが分かった。
規制は必要と考える理由には、「ある程度の知識やリサーチ力がないと、内容の正誤を判断できない。最低限その判断ができる知識を得るまでは使用を制限した方がいい」(中学1年生の保護者)、「今でもグーグルに聞けば英文が書け、古文を訳してもらえ、ChatGPTまで使いだしたら勉強する必要性がないと思いかねない」(中学2年生の保護者)などが挙がった。
一方、規制は必要ないと考える理由には「規制するのではなく、どのように利用していき、どのような懸念点があるかを知っておくことが大切だと思う」(小学6年生の保護者)、「普通であれば悪意ある使い方はしないと思っているので、知らないものを知るツールとしては便利だと感じています。」(中学2年生の保護者)などの意見があった。