“皆勤賞の廃止”が物議 「休むことは悪」「同調圧力」風潮に訴える声も | ニコニコニュース
15日、ツイッターでは学校における「皆勤賞の廃止」が話題となり、さまざまな意見が寄せられて物議を醸している。
■「皆勤賞」にこだわるあまりに…
学校の「皆勤賞」は、1日も欠席せずに登校した児童・生徒を表彰する制度。
しかし、皆勤賞にこだわるあまりに、体調不良にもかかわらず無理に登校したり、保護者に登校させられたりする子供も。中には、クラス全員での皆勤賞を目指そうと、高熱がありながら点滴を打ってまで登校したことが美談として扱われたケースもあったという。
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■コロナ禍で見直しも
ただライフスタイルの変化などもあり、愛知県の公立学校では今年度から、保護者との校外での体験などを行うために、年に3日まで登校しなくても欠席扱いにしない「ラーケーションの日(校外学習の日)」を導入。
またコロナ禍の影響で、保護者から見直しを求める要望や意見が多数寄せられたこともあり、皆勤賞を廃止する学校も増えている。
■廃止に疑問の声
この皆勤賞をめぐる動きについて取り上げたインターネット記事が話題となり、ツイッターでは「皆勤賞の廃止」がトレンド入り。
ユーザーからは、「なんでなくすの!? 頑張ったことを褒めないの? 頑張ることと無理することは違うっていうのを教えてあげようよ。皆勤賞はすごいことだよ」「学校がある日に体調を整えてちゃんと登校できることを評価してもらう機会を潰すのって正しいの?」「真面目が取り柄の子供たちを褒める賞があってもいいと思うんだが? 子供たちの自己肯定感を高める機会を失わせないでほしい」と疑問の声があがった。
さらに、「『休む』ことを善悪で二元化する必要なんかなくて、それはそれとして皆勤賞はボーナス的な意味であってもいいんじゃないかな」「ほかの賞を増やせばよかっただけでは? 皆勤賞目指す生徒の気持ちは置いてけぼりですか?」との主張も。
■皆勤賞は同調圧力を助長する?
その一方で、「皆勤することはよいことだと刻み込まれ、将来、有給休暇を取りたがらない社会人が醸成されるのを防げる」「表彰しちゃうと無理する子や、休むことに罪悪感を少しでも生むから廃止に賛成」「皆勤賞がある限り熱出ても具合悪くても行かなくちゃ精神が働いちゃう人がいるからな…」と賛同する意見も寄せられた。
また、「年度初めに『今年のクラスの目標は全員皆勤賞』とか押し付ける先生のせいで体調悪くても休めなかったり、最初に休んだ子が学級会で先生に謝罪強要されたあげく、ことあるごとに嫌味言われたりしてるのを見てる」という人もおり、「皆勤賞で同調圧力を感じて体調不良時に休めないなら廃止でいい」との意見も見受けられた。
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