胎児の頭を強く引っ張った医師、帝王切開に切り替えるも取り出せたのは首から下…
ジョージア州在住のジェシカ・ロスさん(Jessica Ross、20)は先月9日、第1子の出産のため、パートナーのトレベオン・イザヤ・テイラー・シニアさん(Treveon Isaiah Taylor Sr、21)とともに同州リバーデイルの南部地域メディカルセンター(以下、SRMC)を訪れた。
弁護士のコーリー・リンチ氏(Cory Lynch)によると、カップルは赤ちゃんの誕生をとても楽しみにしていたが、2人が抱いていた夢や希望は悪夢へと変わり、その日に赤ちゃんが生きて産まれてくることはなかったそうだ。
それどころか自然分娩中、胎児の頭がつかえてお産が長引いてしまい、カップルは帝王切開を希望したものの、担当のトレイシー・セントジュリアン医師(Tracey St. Julian)は首を縦に振ることはなく、ほかの産婦人科医に助けを求めることもしなかった。
同じく2人の弁護士で、医師でもあるロダリック・エドモンド氏(Roderick Edmond)は当時の状況について、「そうしているうちに同医師は、なかなか出てこない赤ちゃんの頭と首を信じられないほど過度な力で引っ張った」と説明。それでも赤ちゃんを取り上げることはできず、お産が始まってから約3時間後にようやく、帝王切開に切り替えたという。
そしてその頃には、胎児の心拍数を記録するモニターが反応しなくなっており、医師が帝王切開で取り出すことができたのは赤ちゃんの胴体と手足だけで、頭はその後、経腟分娩により出てきたそうだ。
ところがカップルが赤ちゃんの頭が切断されたことを知ったのは、分娩から4日後のことで、SRMCのスタッフは事故を隠避するため、検死を行わずに火葬するよう勧めてきたという。また遺体を布できつく包み、あたかも頭があるかのように首を支柱で支えていたそうで、カップルは抱っこすることさえ許されなかった。
なおカップルは、医師や看護師、病院などに対し「私たちの精神的苦痛は一生続くだろう」と訴え、重過失、詐欺、故意に精神的苦痛を与えたなどとして葬儀や埋葬代1万ドル(約145万円)のほか、悪質な行為を再度行わないようにさせるための罰的損害賠償を求めている。
ちなみにセントジュリアン医師は、2005年1月からジョージア州アトランタ地区で産婦人科専門医として働いており、SRMCの職員ではないという。SRMCはカップルの訴えについて、「特定の患者の治療についてはプライバシー法により議論することはできない」と述べ、「そのような事実はない」と否定している。
画像は『The Sun 2023年8月11日付「MUM’S AGONY Doctors ‘decapitated my baby during childbirth before medics propped up his head to cover their tracks’」(Credit: AP)』『Atlanta News First 2023年8月10日付「Baby decapitated during birth at Riverdale hospital, lawsuit alleges」(Jessica Ross and Treveon Isaiah Taylor)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)