新入社員が定時で「お先に失礼しまーす」。絶句する我々は古いのか?――大人気記事・驚きの新入社員トップ10 | ニコニコニュース
新入社員が今年もやってきました。そこで「驚きの新入社員」の記事の中から、反響の大きかったトップ10を発表。第1位の記事はこちら!(初公開2019年4月27日 集計期間は2018年4月~2023年12月まで 記事は取材時の状況)
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カタカタとパソコンを打つ乾いた音だけが響き渡るオフィスフロア。ちょうど午後7時を過ぎた頃、ある会社で新入社員の声が元気に響き渡った。
「お疲れ様です、お先に失礼しまーす!」
先輩たちが作業を続ける中、他の新人も彼にならい、恐る恐るコートを羽織り、申し訳なさそうに「お先に失礼します……」とオフィスを後にした。このような光景を見て、皆様はどのように感じるだろうか。「けしからん!」と思った人も少なくないはずだが……。
◆定時で「お先に失礼します!」が“常識”の新入社員もいる
「いやあ、残った先輩社員たちは何も言えずにお互いを見合うだけで……。以前なら『もう帰るのか!』とか『他の先輩は残っているぞ!』と怒号が飛んだものです。時代は変わったなあと」
都内の大手物流会社勤務・橋田隆介さん(仮名・30代)は、部下8名を抱える部署の課長である。橋田さんが新人の頃は、19時の定時チャイムが鳴り、自分の仕事が終わっていようとも、先輩たちに「自分にも何かできることはないか」と聞いて回り、手伝った。
帰社はだいたい21時頃。そこから先輩たちに連れられ飲みに行き、帰宅するのは午前様ということも珍しくなかった。こっちのほうが異常だったのかもしれないが…。
一昨年頃から声高に叫ばれ、政府が音頭を取って推進する「働き方改革」の効果なのか。現場では新人との「価値観」の違いに、中年社員が違和感を覚える例が少なくない。
◆新人を叱り飛ばしたら、役員から呼びだし…
同じく都内の中堅広告代理店勤務・菅野二郎さん(仮名・50代)も、この数年、新人との価値観の違いに、違和感を覚えている。
「就業終わりに役員が挨拶に来る、ということになったのですが、新人から『絶対に参加しなければダメなのか?』と声が上がりました。
叱り飛ばしたところ憮然(ぶぜん)とした表情で居残りましたが、後日、社内に設けられた“働き方委員会”に訴えたようで、私が当の役員から呼びだされてしまいました。昔なら新人が悪い、ということになったんでしょうけども……」
◆新人との価値観の違いに違和感
菅野さんはさらに続ける。
「そもそも役員がその時間に来ると我々に通告し、我々が合わせただけなのに、私だけが責められるのは釈然としません」
改革にはこうしたすれ違いは付き物だろうし、改革を求める上と、改革が当たり前の下に板挟みされる中間管理職の苦労は、相当なものだろうと想像できる。
こうした新人との価値観の違いは、なにも業務中だけに感じられるものではない。
◆飲み会に誘えば「強制ですか?」に絶句
飲み会に誘えば「それは強制ですか」とか「仕事ですか」と、新人から返ってくる場合もある。仕事ではないだろうが仕事の話もする、そんな飲み会でお互いに距離を縮めあって、楽しく仕事をしていこうという上の思いは、今時の若者には届きにくいのか、それとも単に“うざったいもの”なのか。
大阪の総合商社に勤める牧村浩介さん(仮名・50代)がこう話す。
「飲み会に関しても、社員だけで行うのなら“業務”ではないのか? 1年前にそう言ってきた新人には度肝を抜かれたというか、そこまで言うかよ、と寂しくなりました。
しかし、本当に社の飲み会が業務の一環だと見なされ、飲み会の費用が出るだけではなく、飲み会の日は仕事を早めに切り上げてもいい、というルールまでできました。残業もほぼなくなり、もちろん休日に社員に電話をするのもNGに。
ここまで割り切る欧米型の考えはなじまないと思っていましたが、やってみるとすごく効率的です」
最初は馴染めなかった、できるわけがないと思っていた“改革”も、いざやってみると想像以上に快適で、それまで改革を拒んできた世代が、自ら次の改革を欲するようにもなったという。
定時ぴったりに帰る新人を苦々しく思う人も少なくないだろう。しかし、彼ら・彼女らが悪いわけでは決してない。彼らは我々の知らない世界を生き、価値観も全く違う。それに、彼らがスタンダードになって、みんな定時で帰れるようになれば、ラッキーではないか。
新人を見て、生き方を改めれば、新たな世界がそこに広がっている、という事実に期待したい。
<取材・文/森原ドンタコス>
伊奈ぴょん 終身雇用なくなってきてるから、もう上司が部下に教えるというのも馬鹿らしくなるし。与えられたノルマをスケジュール通りに完結できていれば良いんじゃないの?逆に今だと残業すると最悪国から罰則金取られるから早く帰るべき。まあそれはどうなのかと少しは思うけど。 |
p太 仕事が身についてない新人が単に周りに合わせて居残るだけならカラ残業と大差ないしなぁ。残業が発生してる時点で周りも構ってる余裕さほど無いから研修と考えても効率が悪い。おかしいと思うほうがおかしい。時間の価値を分かってない老人の発想 |
ゲスト 居ても何の役にも立たないから普通に帰すでしょ。他所で似た仕事してて即戦力な人ならともかく、無駄なコストを払いたがる職場なんてよほど無駄ができる資本力あるか数年後潰れるほどカツカツかのどっちかだよ。 |
みからぎ そもそも資本主義は欧米型の経済形態なんだから会社や業務・思想のあり方欧米型が一番適してるのは当たり前。日本社会の価値観で資本主義を採ってるんだから日本人が違和感を覚えるのは至極当然なのよ。会社も縦割り社会辞めた方が上手くいくと思うよ。年功序列なんか無くすべき |
ゲスト 【本当に社の飲み会が業務の一環だと見なされ、飲み会の費用が出るだけではなく、飲み会の日は仕事を早めに切り上げてもいい、というルールまでできました】←そりゃ福利厚生費か会議費で経費計上できるんだからホワイト企業なら当たり前にやってる事だし「最近の若者は」って言っちゃう年齢までそれを知らないって世間知らずすぎない? |
納豆御飯 いや、当たり前だろ。なんで新人に残業させんだよ。俺が前に勤めてた所はどんなに忙しくても帰してたぞ? 飲み会だって忘年会と新年会は会社の業務扱いだから普通に残業扱いだったし、花見は希望者だけでやってる。後は酒好きが勝手に飲み会やってたな。今どきビックリするくらいホワイトな所だったから、家の事情が無ければ今も務めていたかったわ。 |
青fungi 全体主義の悪いとこが凝縮したような記事。残業は本来「提示で仕事片づけられない無能」のすること。例外として有能で仕事振られ過ぎな場合はあるが。飲み会や会議も新人にとってのメリットを示せれば自ずと参加するはずで、連帯感とか結束とかはブラックの萌芽でしかない。思考停止の体育会系押せ押せの時代は終わったよ? |