アサヒ飲料が強炭酸サーバー「EXTRA BURST(エクストラ バースト)」を今春から業務用で展開へ、家庭用は2025年開始目指す | ニコニコニュース
アサヒ飲料は、今年4月から強炭酸サーバー「EXTRA BURST(エクストラバースト)」をオフィスやホテルを中心に展開する。1月16日に都内で行った事業方針説明会で発表した。同社史上最高の高ガス圧を実現したとしている。清涼飲料の炭酸水市場でナンバーワンのシェアである「ウィルキンソン」を展開するアサヒ飲料の炭酸サーバー事業参入は、炭酸水の選択肢を広げそうだ。
「EXTRA BURST」は、アサヒグループのアサヒクオリティ&イノベーションズの独自技術を活用したノズルを使用。ノズルから容器の側面に当たるように注ぎ出す独自技術により抽出時の炭酸のガス圧低減を抑制することで、PETボトルや缶、びん入りの炭酸飲料では実現することが難しい高ガス圧の強炭酸を実現したという。
無糖炭酸水市場は、直接飲用の定着や割材としての活用により拡大し、今後も伸長することが見込まれる。また、容器への環境配慮が加速している状況にある。アサヒ飲料は、独自の強炭酸サーバーの展開により、刺激的でワクワクする体験を提供し、無糖炭酸水市場をさらに活性化する考え。
2023年に行った実証実験では、都内の大手IT企業のオフィスや観光地にあるホテルのラウンジなどに合計7台設置し、炭酸水の爽快感やおいしさについて高い評価を得たという。2024年4月からは、オフィスやホテル向けのサーバーレンタル事業を開始し、計20台を展開予定。同時にステンレス製の専用タンブラーの販売や香料や濃縮果汁飲料の販売をすることで、事業を大きく育てていく考えだ。
また、2025年までにはサーバーの小型化を実施し、家庭用サーバーの展開を目指す。また、将来的には、環境負荷低減を目指したサーバーの実現も検討するという。
アサヒ飲料CSV戦略部の三浦正博部長は次のように述べる。「炭酸を強化しているアサヒ飲料として、新しいビジネスを通じて新規領域にチャレンジし、無糖炭酸市場のさらなる活性化につなげたい。三ツ矢やウィルキンソンなど100年以上の歴史を持つブランドを展開するわれわれが炭酸の魅力を伝えて、お客様との接点を広げていく」。
また、今回の新サーバーを「ウィルキンソン」ブランドにしなかったことについては、「テスト展開時に、それぞれの場所の良い水を使って作れることも評判が高かった。そこで広く炭酸の魅力を伝えるため、ブランドに限定しない方法にした」としている。