日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめこと岩戸鈴芽（原）の解放と成長を描く本作。松村はすずめと出会う旅の青年・宗像草太を演じている。実は、この草太の親友・芹沢を演じているのが実は、俳優の神木隆之介であることがこの日、解禁された。
神木の起用経緯について新海監督は「草太とお友だちということで、北斗くんと、神木くんが並んでメディアで出ている姿を観てなんだかぴったりなんじゃないかと。一回オファーを出したら、ちょっと『僕は芹澤じゃないと思います』って。あれだけ出たいと、『新海さん、僕はいつでもやります！』と言ってたのに。主役じゃないやってくれないのかなと思ったけど…」と冗談めかしつつ「電話して聞いたら『このキャラクターは自分ではない気がする。僕は（『君の名は。』）で瀧をやったので、芹澤で上書きしてはいけないんじゃないか』」と一度は断らてしまったことを回想。
しかし「聞いた人が一見『神木くんじゃないんじゃないか』というキャラクターになることが芹澤にとって、一番いいのではないか。もう一度お願いして、最後はご快諾していた」と実現したそう。ノリノリで歌唱するシーンもあり、音楽を担当したRADWIMPSの野田洋次郎（37）は「画面から出る楽しさがあふれました」と苦笑。新海監督は「神木くん意外は芹澤はありえなかった」とうなずいた。
映画『ホリック xxxHOLiC』ですでに、神木と共演していた松村は「最近、違う映画でバディのような役だったので。オーデションを受ける時も相談というか、声をあてる仕事とは、とアバウトな質問ですが『コツとなるヒントはありませんか』って聞きました」と助言を受けたそう。新海監督は「神木くんに聞くのは結構答えを知ることに近い（笑）」とすると、松村も「チートかな？」と認めて笑わせた。
このほか原菜乃華（19）、染谷将太（30）、伊藤沙莉（28）、花瀬琴音（20）、新海誠監督（49）が登壇した。
