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「いしだ壱成、借金返済のために奮闘中!」

借金、娘への仕送り、トルコでの植毛…48歳になったいしだ壱成の現在地「しょぼくれた駄目なおじさんではなく、俳優である自覚を持った」――2022年BEST5 | ニコニコニュース

2022年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。男性著名人部門の第4位は、こちら!(初公開日 2022年12月17日)。

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 3度の結婚と離婚。そしてうつ病に植毛と、様々な話題でネットニュースを騒がせている俳優のいしだ壱成(48)。しかし、現在は公私共に好調のようで、明るい話題もちらほら聞こえてくるようになった。人生大逆転の秘訣を本人に聞いた――。(全3回の1回目/続きを読む)

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来年までスケジュールはパンパン

――まずは最近の仕事の状況について伺いたいのですが、昨日までタイに行っていたそうですね(※取材時)。

いしだ そうですね、昨日の早朝に帰国したばかりです。今後はぜひタイでも仕事をしたいと思っていて、今回はその仕込みというか、ネットワーク作りのための渡航でした。

――活躍の場を海外に広げていくお考えが?

いしだ そのつもりです。今回も向こうにいる知人から、業界まわりの関係者をご紹介いただきました。具体的には再来年度あたりを目指して、アンダーグラウンドから徐々に火がついていくような作品を仕掛けようとしているんです。

 もともと僕は中国でもデビューしているので、それまでには中国映画も3本くらい形になると思います。それに合わせてアジアでいろいろ種まきをしている状況ですね。

――アジア進出といっても、そう簡単なことではないですよね。

いしだ そうなんですけど、中国で以前、『恕の人 ~孔子伝~』(2010年)という大河ドラマに出演させていただいた時の、太いコネクションがあるんです。まだ少し先の話ですが、中国で映画を撮らせてもらうプランもありますよ。

 もちろん、日本でもいろいろやっていますけどね。映画や舞台など、お芝居の仕事は来年の冬までスケジュールが埋まっている状態です。

――なるほど。ほんの1年前と比べると、別人のようにアクティブに活動されていますね。

いしだ そうですね。去年の今頃はまだ石川県で暮らしていて、完全に一線を退いた状況でしたから。当時はうつ病と戦いながら子育てをしていて、世間からさんざん叩かれたりもしましたが、CMやバラエティ番組も決まりましたし、ここまで来れたのも本当に周囲のサポートのおかげだと実感しています。

――バラエティ番組に出演するとなると、いろいろ変ないじり方をされることに抵抗はありませんか?

いしだ 5~6年前までは、けっこうバラエティ番組にも出ていたんですよ。その時にさんざん「ハゲ」とか言われていたので、慣れてしまったところはありますね。むしろ最近では、いじってもらえるのはありがたいことだと思うようになりました。

――ネットニュースを見ていても、失礼な質問を真正面からばんばん受け止めていらっしゃる印象です。

いしだ それも慣れでしょう(笑)。それにいまは、こうして充実した毎日を送れているので、たいていのことは余裕をもって受け止められると思います。CMにしても、テレビで流れるような大きな案件ではないのですが、主にYouTubeを中心に、5~6社と契約しています。こういうのもすべて昔築いた人間関係が物を言っていて、本当に毎日感謝しかありません。

植毛して変わった私生活

――こうした好調なサイクルに巻き返すことができた秘訣は何だったのでしょう。ご自身の中のどういう変化がきっかけになったと分析していますか。

いしだ 表面的な変化でいえば、植毛したことが一番大きいですけどね(笑)。内面的なことでいえば、僕の場合はいつも女性に支えられていて、これまで何らかの形で関わった関係者や、好意を寄せてくれている女性などに、いろんな面で助けていただいています。とくに娘の存在は僕にとって大きくて、すごく励みになっています。

「自分はいしだ壱成」であるという自覚

――つまり、かつての人脈、周囲(女性)のサポート、お子さんの存在が合わさって、現在のように東京でもうひと頑張りする原動力になっている、と。

いしだ その通りです。そこにもうひとつだけ付け加えるなら、上京する前後でいくつか細かな挫折をした際に、自覚を持ったことも重要だったと思います。

――自覚というのは?

いしだ 自分がいしだ壱成であるという自覚です。しょぼくれた駄目なおじさんではなく、演技で身を立ててきた人間なんだ、ということですね。実際、昔からのファンの方々からは「演技で復活してほしい」という声をたくさんいただいていて、だったら自覚を持たなければ失礼なのではないかと考えるようになりました。

 だから、以前は僕の演技を見た人から「天才ですね」と言われても、「いやあ、そんなことないです」と謙遜していたんですけど、最近は躊躇なく「そうです。ありがとうございます」と答えるようにしているんです。これも役に向き合う覚悟の表れだと思っていただければ。

――お芝居や映画などのオファーが絶たないということでしょうか。

いしだ こちらも、どんな仕事でも優劣をつけずに食らいついてやっていく気持ちでいますからね。ただ、解離性障害とか双極性障害の役柄ばかり来るようになってしまいましたけど。つい先日も、4年ぶりの俳優復帰作となる『TURNING POINT2』という映画がクランクアップしたところなのですが、これも解離性障害+双極性障害多重人格という役でした。

 でも、これも僕にとって1つのチャレンジで、皆さんはこれからしばらくいろんな壱成を目にする機会が増えると思うんですけど、すべて今後の活動の礎になる経験だと考えています。

――現在の肩書きは、やはり「俳優」ということになるのでしょうか。

いしだ いろんな仕事をさせていただいていますが、俳優が一番大きいですね。ただ、この歳になると裏方にも回らなければという思いもあって、中国で映画をプロデュースしたり、舞台の演出をしたり、若手に演技指導をしたり、お陰様で様々なオファーをいただいています。とくに若手の育成は楽しいですね。

借金問題も解決。今後の野望は?

――指導者としての立場には、どのような面白さがあるのでしょう?

いしだ 僕は19歳の時に出演した『毛皮のマリー』という作品が初舞台なのですが、この時に共演者の美輪明宏さんから何度も言われたのが、「マスコミ向けの芝居はダメよ」、「テレビみたいな芝居はやめなさい」ということでした。

 たしかに舞台では、立ち方から声の出し方まですべてが独特で、照明の当たり具合を計算に入れながら、感情やセリフを表現しなければなりません。当時は大変でしたけど、この時に叩き込まれたスキルは一生物だったんだなと、今になって痛感しています。

 こういう、30年のキャリアの中で得たものを、10分くらいに凝縮して若い世代に伝えていくのは、やはりやり甲斐がありますよ。

――一時期、借金問題が取り沙汰されましたが、収入面に問題はなさそうですか?

いしだ やっと収入も増えてきましたから、とりあえず返すものは返して、娘にもようやく少し良い物をプレゼントできるようになりました。以前はヒーコラ言いながらなけなしの仕送りをしていましたけど、いまは少し多めに送金しています(笑)

――役者としての、現在の目標は?

いしだ 世界です。アジアはもちろん、60代になる頃にはヨーロッパの舞台に立っているのが理想的。その足がかりの1つとしていま、しばらく暮らしていた石川県と組んで、国際演劇祭のようなイベントを立ち上げようとしているんです。

 これはフィルムフェスティバルの舞台版のようなもので、まず石川でこうしたイベントを確立して、ヨーロッパと文化交流を図ることができればと考えています。地域の皆さんと具体的に取り組みを進めているところなので、楽しみにしていてください!(#2に続く)

写真=三宅史郎/文藝春秋

(友清 哲)

いしだ壱成さん(48)

(出典 news.nicovideo.jp)

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