千歳飴を舐める我が子、口から出した凶器に目を疑う その形状が「危険すぎる」と波紋 | ニコニコニュース
本日11月15日は七五三。日頃の生活で子供に縁が無くとも、着飾った子供達を街で目にするだけで、思わず表情が綻ぶものである。
なお現在X(旧・ツイッター)上では、幼い我が子を持つ親が発信した「千歳飴の危険性」が話題となっているのをご存知だろうか。
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■我が子の千歳飴、変わり果てた姿に…
今回注目したいのは、Xユーザー・mannさんが投稿した1件のポスト。「七五三のお参りでもらった千歳飴を次男が舐めて研いだもの」と不穏な1文が綴られた投稿には、七五三の定番お菓子・千歳飴の写った写真が添えられている。
そしてこちらの千歳飴、ポスト本文にあったように先端部が非常に鋭利な状態になっていたのだ。
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■「刃物になってる…」と驚きの声
手にした状態で舐めやすい千歳飴は、舐めている最中に先端部が尖ってしまいがち。
おとなしく舐めているならば良いが、親の思い通りにならないのが子供という生き物である。万が一手にした状態、口に入れた状態で転びでもしたら…考えただけで、冷や汗が流れてこないだろうか。
こちらの衝撃的な光景は瞬く間に話題となり、前出のポストは投稿から1日足らずで2,000件以上のリポストを記録。他のXユーザーからは「鋭利な刃物になってる…」「証拠が残らないタイプの凶器?」「転んだら、絶対喉に突き刺さる…」といった驚きの声が多数寄せられていた。
そこで今回は、話題のポスト投稿主・mannさんならびに、写真に写っていたミルキーの千歳飴を展開する「株式会社不二家」に、詳しい話を聞いてみることに。すると、様々なエピソードが明らかになったのだ…。
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■我が子のリアクションは無邪気だが…
七五三のお参りでもらった千歳飴を
次男が舐めて研いだもの pic.twitter.com/FNApOpuyd3— mann (@iimannamii) November 13, 2023
千歳飴を舐めていたのは、満4歳となるmannさんの次男。
mannさんは当時の様子について「12日に七五三のお参りをした際に、近所の神社で千歳飴をもらいました」「次男はテレビを観ながらじっくり舐めていたようですが、しばらくして『お腹いっぱいになった』と渡してきたものを見ると、このような形状になっていました」と振り返っている。次男は「鉛筆みたいになった」と笑っていたそうで、mannさんもあまりの鋭さに感心し、件のポストを投稿したのだった。
なお、mannさんは「ただ、この鋭さのお菓子を子供が口に入れ続けるのはかなり危ないため、今後は与える前に割ってから渡すなどの対応をとりたいと思っています」とも説明している。
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■不二家の千歳飴、その歴史に驚き…
千歳飴を安全に食べる推奨方法について、不二家からも「お子様が召し上がる際には、目を離さないようご注意頂ければと存じます」「また予め、ひと口サイズにしてから召し上がって頂くのも良いかと思います」との回答が得られている。
「細く長い」ことから「長寿」を連想したり、「長く真っ直ぐ育ってほしい」という意味が込められている…など、由来に諸説あるのが千歳飴の独特な形状。
記者も幼少期、自身の舐める千歳飴を見て子供心ながらに「尖って危ないな」と感じたものである。しかし、今回の取材をきっかけに知人数名に話を聞いたところ「口の中がジンジンした」「銀歯が持っていかれた」などのエピソードが聞けたものの、意外にも「当時(現在)、危険に感じた」という感想の持ち主は少数であった。
これには、千歳飴を目にする・舐めるタイミングが非常に限定的であることが関係しているのではないだろうか。初めて出会う幼少期は個人差があれど、危機管理能力が備わっているとは言い難い。
しかし、そうした能力が養われた状態で千歳飴と再会する時期は、年齢の離れた兄弟が下にいない限りは「自身の子供の七五三」となってくるだろう。そのため我が子の舐める千歳飴を見て、初めてその危険性に気が付く…というケースも少なくないと考えられる。
だが、前出の不二家からの回答のように安全に留意して食べれば、独自の優しい甘みで七五三の思い出を彩ってくれるのが千歳飴。
不二家も、自社の千歳飴の魅力について「当社では1953年(昭和28年)より千歳飴を発売しております」「(現行商品は)ミルキーの練乳と北海道産生クリームを使用し、ミルキー味の濃厚な味わいで、パッケージにはペコちゃんがデザインされたかわいい千歳飴です」と説明する。
今からちょうど70年前に発売された…ということは、3世代以上に渡って「不二家の千歳飴にお世話になった」という家族も決して珍しくないだろう。記者も「千歳飴」と聞けば、自然とミルキーの味わいを思い出す。
また同社では2014年より、ひと口サイズで個包装タイプの『ミルキーミニ千歳飴』も販売中。担当者は「お子様が少しずつ食べられるだけでなく、配り菓子としてもオススメです」と、太鼓判を押していたのだった。
我が子にとっても、親にとっても一生の思い出となる七五三。「痛い思い出」とならないよう、千歳飴を食べる際は「美味しく安全に」を心がけたい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。