午前は勉強に集中 午後から仕事
軌道に乗るまではいばらの道だった。
英語が堪能な日本人社員は多くなかった。英語力がなかなか伸びず、辞めていく社員もいた。「働いても英語ができなければ評価されない」と不満を持つ人も少なくなかったという。
当時、英語化を推進したメディアビジネス副部長、葛城崇さん(50)は「会社で英語学習を全面支援したのが大きな転換点だった」と振り返る。最初は自主的な学習を尊重したが、「仕事」として英語学習を課した。
社内に400人が勉強できる大部屋を設け、午前中は勉強に集中させ、午後から仕事をさせた。英語能力試験「TOEIC」の点数が伸びた社員の勉強法を社内で紹介した