架空の映画祭サイトが続出 詐欺目的か | ニコニコニュース
2024年8月22日頃から、架空の映画祭を名乗り、実在の映画館などの名称やイベント画像を無断使用したサイトやSNS(X)アカウントが相次いで出現。被害を受けた各施設が注意を呼びかけている。
名古屋から広島まで複数の施設が被害に
8月26日現在、注意喚起されているイベントの名称は以下のとおり。
各イベントの告知サイトは、一般的なイベント告知サイトによく似たつくりで、一目見た程度では違和感もない。だが、落ち着いて確認すると、案内文が機械翻訳のような不自然な日本語になっている、画像生成AI特有のアルファベット以外の文字が潰れた状態のロゴを使っている、一部のイベントの開催期間が大規模イベントに向かない正月三が日を含む日程となっているなど、不審な点が複数見つかる。
施設名や過去のイベントの写真が無断使用されるなどの被害を受けたのは、「シネマスコーレ」(名古屋)、「京都芸術センター」「シネ・ヌーヴォ」(大阪)、「イオンシネマ広島」の4施設。各施設とも上記のイベントとは無関係だと公式Xアカウントでポストしており、SNS(X)では本件がチケット代金や出展料などを騙し取るタイプの詐欺ではないかと指摘する声も挙がっている状況だ。
【注意喚起】
「京都河原町国際映画祭」という、架空の映画祭のサイトにおいて、当館芸術センターが9月の会場として掲載されております。この映画祭と当センターは一切関係ございません。ご注意ください。https://t.co/UypWr0IUKv— 京都芸術センター (@Kyoto_artcenter) August 23, 2024
【ご注意ください】
「広島短編映画祭」というおそらく架空の映画祭と思われるものについて、一部で会場が当館という表記があったようですが、このような開催事実は一切ございません。
当該サイトについては、安全性も疑われますので、十分にお気をつけ頂けますと!— イオンシネマ広島【あなたのオアシス♡】 (@ACHiroshima) August 23, 2024
8月26日16時現在、各イベントサイトのうち、日本語版にアクセス可能な状態を保っているのは広島短編映画祭のみ。同サイトでは最近のネット上での報道は事実無根であるとした上で、公式サイトは攻撃を受け、復旧作業中であるという内容の抗議文のみを掲載している。
なお、会場としてイオンシネマ広島の名称を利用した件については、抗議文では触れられていない。