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韓国の若者はなぜ「整形手術」に走るのか? 社会を覆う見えない抑圧の正体
(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授

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整形の話を学生から振られてしまった。久々の硬直感であった。どう反応してよいのかわからないでいると、学生たちはそんな私の心境などにまったく構うことなく、目や鼻の整形計画についてワイワイと盛り上がっていた。

ここは女子大である。セクハラらしきことは禁物だ。

韓国では政治家を含めた有名人のセクハラ性犯罪があとを絶たないので、セクハラ防止がまるで一大キャンペーンのように官民一体となって叫ばれている。私も所属する大学の指示で、政府関連機関が製作したセクハラ防止教育動画を見させられた。若い学生と接する立場だからこんな動画を見させられるのかと思っていたが、日本人駐在員も視聴するように指導があるのだとか。

なので自分から顔や体形の話を学生相手にすることはないし、そもそも、普段の大学教育の場で、そんな話をしようなどとも思わない。ところが、学生はそうした感覚ではないのだ。

なぜ彼女たちは整形をしたがるのか

それは1年生日本語の授業だった。基礎文法の学習がそれなりに進んで、日本語で自由に会話させていた。あるグループの会話に混ざろうとして「どんな話をしていたの?」と尋ねたら、「整形の話をしていたんです」と元気な声で返事してくれた。

整形の話を振られたのはこれが初めてではない。ただ、コロナ禍で対面授業がおよそ2年にわたり事実上行われてこなかったせいで、そんな話はずいぶんご無沙汰だった。そのせいもあり、すっかり戸惑ってしまった。免疫力が落ちてしまったのだ。

話を止めさせるのも不自然だし、本人たちは自分の次の整形プランについて、私がいても当たり前のように私に話している。50代のオヤジを前にしていても、まったく抵抗感のない話題らしい。

「え、整形の話、みんなでけっこうするの?」と、私は何とか質問を絞り出した。いや、正直なところいろいろ聞いてみたいのだが、深入りは禁物なので言葉を選んだと言った方が正しい。

「はい、そうですよ。いつもというわけではないですけど、よくします」

「え、それじゃあ、化粧品の話をするような感覚なの?」とまた質問してみた。

「化粧品とはやっぱり違いますよね。どっちも綺麗になるというのでは同じですけど、整形をするのならプランニングが必要なので。お金もかかりますよね」と、今度は別の学生が答えてくれた。

なるほどメイクだとその日の気分で変えたりできるけど、整形は顔そのものを変えてしまうので、気分でやるものではないというのだ。

それにしても、どうして彼女たちは整形をしたがるのだろうか。そのことを尋ねてみた。

「だって、先生。最近はアイドルグレードが高すぎるじゃないですか。だから私たちも整形をしようと思うんですよ」

アイドルの美貌に憧れるというのは、いかにも大学1年生らしい理由に聞こえる。だが、ネットで調べてみると、大学に入ったばかりの若者に限らず同じ理由で整形手術を受けたいと考える人の投稿が少なくない。

「男女平等」だからこその「成形手術」

だが、私はここにとてつもない違和感を覚えた。

日本でも報じられているが、韓国ではこの5年ほどの間に「男女平等」がそれこそ国家プロジェクトのように推進されてきた。

とりわけ前政権の文在寅ムン・ジェイン大統領男女平等の実現を強く意識しているような言動をしていた。2021年5月の訪米の際に行われたバイデン大統領との記者会見では、「韓国側には女性記者はいないのですか」と発言している。

だがこの発言は、現地メディア違和感をもって受け止められた。というのは、アメリカでは性別に言及するのは稀である上に、女性を優遇していると受け止められたからだ。つまり、韓国が実現しようとする男女平等は、アメリカでは差別になってしまうのだ。それだけ韓国社会はこれまで「アメリカ式の男女平等」からほど遠かったということなのだろう。

またアメリカと韓国の違いとして、アメリカでは公の場では性差の意識は封印されるべきとされているが、韓国では公の場で性差が強く意識される。なぜなら、韓国社会ではあらゆる場面で、「男性らしく美しい男性」「女性らしく美しい女性」が理想と考えられているからだ。そうした性差を強調した男性と女性が社会生活で、たとえば就職の機会や報酬面で平等に扱われるべきだというのが、「韓国式の男女平等」である。

「整形手術」を韓国語にすると漢字で「成形手術」と表され、それがハングル読みされている。「整える」ではなく「成り立たせる」ための施術というところがポイントだ。つまり、成形していない顔はまだ未熟で不完全あり、それを完成された顔に近づけていく。それが韓国の「成形手術」なのである。

その意味では、日本で整形手術を受ける理由としてよく挙げられる「コンプレックスの克服」とは、だいぶ異なっている。目指す美貌が設定されているのだ。学生たちが「プランニングする」と言っていたのも、そういった意味なのだ。

プランニングがあるということは、目標がある。その1つとして、「就職」が挙げられる。そのため、「就職成形」という言葉もある。

計画的に早いうちから施術を受ける女性もいる。「10代成形」という言葉まであるほどで、中学生も整形手術を受けている。まだ中学校の制服を着ているのに、いかにも整形手術を受けたという顔だちの生徒をちらほらと見かける。

「就職成形」にしろ「10代成形」にしろ、韓国で整形手術をするのは女性に限ったことではない。とくに最近は男性も、面接をパスして就職するため、積極的に手術を受けるようになってきていると報じられている。

韓国の若者たちは、あまりにも顔、スタイルを重視する社会の風潮に毒されているのではなかろうか。私には少なくともそう思える。もちろんそれは、彼らが生き延びていく術であるのだから、この点で彼らを責めるつもりはない。ただ、その社会を変えようとする動きはどうやらないらしい。それで本当に良いのだろうか。

とはいえ、本人たちがその現状に満足しているのなら、外国人の私が口を挟むべきではないのだろう。

[もっと知りたい!続けてお読みください →]  韓国に流出したシャインマスカット、栽培技術が追いつかず味が微妙との声

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(出典 news.nicovideo.jp)

<このニュースへのネットの反応>

ただ韓国が差別社会ってだけだろ。容姿の美醜で差別されるから、韓国で醜いとされる容姿を整形しようとする。当然、遺伝子は変わらないから、生まれた子は醜くなり、また整形する。つまり、彼らは亡びるまで整形し続けるしかない。

人類に擬態する為だろ。

自ら民族の特徴を否定するとは無様。

見栄を張りたがる民族性というのはある

>韓国の若者はなぜ整形手術に走るのか?   今に始まったことじゃないでしょ。

韓国製品全般に言える事だが、見た目やデザイン最優先で中身がポンコツやガラクタなんてのが普通に存在する。それが人間にも当て嵌まり、中身がアレでも外見だけは取り繕えば就職も何とかなる、それが韓国の普通。

外見を美しくしようとも、内側の醜さは変えられないぞ。

先祖や親から譲り受けた自分の容姿が一番良いに決まってる。唯一の自分として生きていきたい。

遺伝子からは逃げられない

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