というのも、名古屋に行ったら、まず朝から喫茶店のモーニングをしっかり食べるのが超絶に楽しいから。安くて美味しいうえにボリューミーなので、ついつい食べ過ぎちゃうんですよね。当然、ドリップで淹れたコーヒーも美味しいし、朝からテンションが上がりまくります。そう、名古屋の朝は喫茶店(またはカフェ)から始まるのです。
テンション爆上がり! 『BUCYO Coffee KAKO』の「小倉カイザー」
というわけで、ご紹介するのは名古屋市中村区にある喫茶店『BUCYO Coffee KAKO』のモーニングです。ここ、初めて行くとビックリすると思います。筆者の場合、平日の朝9時に訪れたのですが、すでに満席状態。そして次から次へとひっきりなしに訪れるお客さん。
名古屋在住の知人いわく、多くのお客さんのお目当ては、小倉トーストや小倉カイザーのモーニングセット(700円)なんだそうです。小豆をパンに合わせる小倉トーストも、いまや全国的な知名度を誇っていますよね。
実を言うと、筆者はこの店で食べるまで小倉トーストを食べたことがなく、「みんなが言うほど美味しいものかなぁ」などと思っていたのですが、結論から言えば、そんな自分を往復ピンタしたいほど、『BUCYO Coffee KAKO』の「小倉カイザー」は最高でした。
「小倉モーニング」は、画像のメニューのように、小倉トーストか小倉カイザーをチョイスし、そこにソフトクリーム(+150円)やきなこバター(+100円)をトッピング的に付けることができます。もちろん、ドリンクはコーヒー、アイスコーヒーなどの数種類から選べます。
友人のイチオシは、丸いカイザーロールで作る「小倉カイザー」。そこに、ソフトクリームときなこバターをトッピングするのが最高とのこと。
友人に言われるがままに注文し、待っている間にメニューをパラパラめくっていると、手描きのイラストでメニューのおすすめの食べ方などが解説されていて、これを読んでいるだけでもかなり面白い!
待つことしばし。お待ちかねの「小倉カイザー」が運ばれてきました。軽く焼いたカイザーロールに、たっぷりの自家製小倉あん。その上にはホイップクリーム。もう片方の断面には、きなこバターがこれまたたっぷり。
まずは小倉あんがのった片面から食べてみると、カリッと焼かれたカイザーロールの香ばしさと、自家製あんこのほっくりした食感が絶妙な相性で口に広がります。北海道十勝産の最高級の小豆を使った小倉あんは、粒感を残しながらしっとり柔らかくてコク深く、甘さはやや控えめ。めちゃくちゃ美味しいです。
続いて、きなこバターがのったほうも食べてみると、きなことバターを練り合わせた中に煎り大豆のクランチも入っていて、旨味の濃さが尋常ではありません。これも美味しすぎる…! そして両面を合わせて食べたら、もう最高のひと言。
さらに、そこにソフトクリームをトッピングしてみたら、椅子から転げ落ちそうになるほどの美味しさ! 朝っぱらから大感激してしまいました。
ちなみに、『BUCYO Coffee KAKO』はホットコーヒーも秀逸で、選りすぐったコーヒー豆を自家焙煎し、ネルドリップで淹れた濃厚な味わい。これがまた、小倉カイザーにドンピシャに合うんです。
あまりに美味しかったので、家で再現すべく、帰りに「小倉あん」と「きなこバター」を購入。とはいえ、この『BUCYO Coffee KAKO』のポップで楽しい雰囲気も小倉トーストの美味しさを倍加させている要因の一つだと思うので、絶対また再訪しようと思います。
というわけで、名古屋のモーニング文化はやっぱり最高! 明るいし、美味しいし、気取りすぎてないし、お客さんみんなが楽しんでいて、東京にもこういうモーニングのお店が増えてほしい、と改めて思いました。
(撮影・文◎土原亜子)
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