韓国の脱走シマウマ、無事捕獲されるも「すねてニンジン拒否」=韓国ネット「早く友達を…」 | ニコニコニュース
2023年3月26日、韓国メディア・毎日経済は、先ごろソウルの「オリニ(子ども)大公園」内の動物園から脱走しソウル市内を逃げ回ったのちに捕獲されたシマウマ「セロ」の後日談を伝えた。
記事によると、セロは23日午後2時40分ごろ、木製のオリを前足で壊して脱走し住宅街などを逃げ回ったが、およそ3時間30分後に麻酔銃7発を撃たれたところを捕獲された。セロは19年生まれの雄で、2歳の時に母親を、3歳の時に父親を失った。両親を失ったセロは、この動物園の唯一のシマウマとなり、喪失感から草食動物エリアの「反抗児」となった。隣のオリにいるカンガルーとよくけんかし、餌もよく食べておらず、関係者が心配していたところ、今回の脱走騒ぎが起きたという。
動物園は、セロを落ち着かせるために新たに雌のシマウマを迎え入れる計画だという。ただ、この雌はまだ幼いため、早くて年末頃になる見通しだとしている。動物園の担当飼育員は、動物園に戻ったセロの状態について「幸い回復して健康だが、心理的には完全にすねている状態で、大好きなおやつのニンジンも拒否している」と話しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「すねてるんじゃなく、ストレスで精神的に病んでるんじゃない?」「駆け回って遊ぶべきシマウマを閉じ込めておいて『すねている』とは…。うつ病のようなものじゃないの?」「群れをなして生活するシマウマがたった1頭でいたら、心の病気にもなるよ。友達を早く作ってあげないと」「『すねている』なんてかわいらしい言葉を使える心理状態ではないと思う。数カ月の間でも、他の動物園の仲間たちと一緒に過ごせるようにできないのか」「狭い所に閉じ込められて、かわいそうに」「セロには幸せになってほしい…」など、セロを心配する声が殺到している。
また、「草食動物だから無事に捕獲して連れ戻せたけど、猛獣だったら射殺になってただろうね」「シマウマが反抗児だからおりを壊して逃げたというのが、言い訳になる?。ライオンが同じようにして逃げたら?。安全点検がちゃんとなされていたのか、施設側の問題に焦点を当てて記事を書くべきだ」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)