台風被害がはらむ「意外なリスク」。短期間で5歳以上の老化に繋がることも | ニコニコニュース
台風シーズンが到来する。近年、豪雨被害が目立つように、日本の自然災害の発生件数は上昇傾向にある。災害時、女性は「弱者」といわれるが、中高年男性には意外なリスクが潜んでいた。地震、台風、洪水……想定外のリスクを回避する術を伝授!
暴風雨に晒された場合、老化を一気に早めるリスクが潜んでいることをご存知だろうか。
◆台風の気象条件が肌に大ダメージ
本格的な台風シーズンが到来すれば、暴風雨に晒されることも増えるだろう。だが意外にも、こうした行動には、老化を一気に早めるリスクが潜むという。1万人以上の患者の肌を診てきた美容皮膚科医の堀江義明氏は、その理由をこう解き明かす。
「降り始めの雨には大気中の酸性物質が混じり、肌に悪影響を及ぼします。また、シャワーで洗顔すると刺激が強いのと同様、豪雨も肌のダメージの要因です。中高年男性は皮脂分泌が多い一方、保水力が弱く乾燥肌の人が多い。台風の強い風は乾燥に拍車をかけ、これも肌を傷めます」
◆短期間で5歳以上の老化に繋がることも
その結果、顔のたるみや皺が目立ち、さらに、疲労が重なれば、短期間で5歳以上老けた印象に……。
「老化を促進させる最大の要因は、被災によるストレス。ストレスホルモンの分泌が増加するとホルモンバランスが崩れ、物理的な刺激以上に老化に繋がってしまうのです」
◆老化促進を防ぐ手立てはあるのか
だが、ストレスによる老化促進を防ぐ手立てはある。
「“幸せホルモン”によってストレスホルモンは低下します。なかでもスキンシップによって分泌されるオキシトシンは、効果に持続性がある。信頼できる人と、手を取り合って災害に対処すれば、肌の老化防止に役立ちます」
平時から身近な人との信頼関係を構築することが、最大の老化リスク回避策のようだ。
★対処法……台風の中でも、大事な人とスキンシップを持とう!
【美容皮膚科医・堀江義明氏】
美容皮膚科医。産業医。国際医学会での講演や論文執筆の傍ら、後進の指導にも注力する。メディア出演多数。著書に『男は見た目が9割』(アスコム)など
<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/サダ>