捨てたごみはどこへ行くの?【滝沢秀一のごみ授業】 | ニコニコニュース
ごみ清掃員としても働く芸人の滝沢秀一(マシンガンズ)が、ごみを回収していて気が付いた事実、それが「金持ちの家から出るごみは少ない」ということ。長年にわたりごみを見続けた滝沢氏だからわかる、ごみに隠された秘密を教えます! みんなでごみを少なくして、金持ちになろう!
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先週に続き、今回も特別編! 滝沢さんが先生となって、日本のごみのこと、世界の環境のことをわかりやすく教える「誰でも理解できるごみ授業」を行います! 生徒は、グラビアアイドルとして週プレでもおなじみの青井春ちゃん。何もわからなくても、ごみに興味がなくても大丈夫! 滝沢先生がイチから解説します!
滝沢 前回は、ごみを出すときにちゃんと分別すると、分別されたものは資源としてリサイクルされて他のものに生まれ変わることができる、という話をしました。
青井 じゃあ、分別されなかったゴミはどうなるの?
滝沢 燃えるごみは燃やして灰になるし、燃えないごみは細かく砕かれます。
青井 あんまりごみを燃やしたら二酸化炭素が増えて地球に悪いんじゃない?
滝沢 おっ、詳しいね。それはどこで知ったの?
青井 分かんない。生きてるうちに知ってた(笑)。
滝沢 そうだね。こんなにごみを燃やしているのは日本くらいなものなんだけど、その話はまた改めてするとして。
ごみって集積所に出したら消えてなくなっちゃうとなんとなく思っているかもしれないけど、もちろんそんなことはなくて。燃えるごみは燃やして灰にして容積を減らすんだけど、その灰はどこかに持っていかなきゃいけない。
青井 どこかに埋めるの?
滝沢 いいところに気づいたね、その通り。灰もそうだけど、燃えないごみも細かく砕いてやっぱり埋めなきゃいけない。
青井 そうなるとどんどん海が埋め立てられて、陸の面積がどんどん広がるじゃん?
滝沢 そうだね。青井さんの住んでる大阪は、大阪湾にごみの埋め立て地があるからね。東京だと東京湾に「中央防波堤最終処分場」、通称"中防"と呼ばれている最終処分場があるんだけど、ここに埋めるわけ。今ここは東京都の所有とされている海域のギリギリのところまで広がっていて、これ以上は広げられない状態なの。
東京都でもそんな状況で、もう日本にはごみを埋める場所がなくなってきていると言われるけど、日本全体であと何年ぐらいごみを埋めることができると思う?
青井 そんなには埋めていられなさそう。だって今、地球は温暖化が進んで氷が溶けてきて、海の水が陸地に攻めてきてるじゃん?
滝沢 攻めてきてるって(笑)。埋めるといっても海を埋め立てるだけじゃなくて、地域によっては海がない県だってあるからね。例えば穴を掘って埋めるとか、山あいの谷が最終処分場になっていてそこに埋めてたりもするからね。
青井 駄目だよ、そんなの。自然に歯向かうのはよくないと思う!
滝沢 確かにそうだよね。自然を破壊してそこにごみを埋めるのは確かによくない。そこでさっきの質問に戻るけど、このペースでごみを出していたら何年ぐらい最終処分場は持つでしょう?
青井 10年もたないぐらい?
滝沢 2023年に環境省が出したデータによると、あと23.5年と言われています。
青井 あぁ、そうなんや。思ったよりは長いけど、でもかなりヤバいね。
滝沢 じゃあ、この最終処分場をもっと長持ちさせるために僕たちに何かできることはあるでしょうか?
青井 物を買わない!
滝沢 それもいいね。物を買わなければゴミも出ないからね。次回は、もう少し詳しくごみの埋め立てについて考えて行きましょう。
※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。
青井春(あおい・はる)
1998年3月26日生まれ
身長164cm B90 W58 H83
大阪府出身 血液型=O型
特技=韓国語、華道、茶道、箏曲、ウォーキング
趣味=寝ること、旅行、メイク
公式X【@harujjang26】
イラスト/北村ヂン 撮影/関根弘康