スーパー屋上の看板の中で寝泊まりした女性 バレずに1年住み続ける(米) | ニコニコニュース
米ミシガン州のスーパーマーケットで先月23日、ホームレスの女性が屋上に設置された看板の中に住み着いていたことが発覚した。看板の内部にはコーヒーマシンやパソコンなど生活雑貨が多数持ち込まれており、女性は約1年もバレずに寝泊まりしていたという。米ニュースメディア『People.com』などが伝えた。
驚きの事実が発覚したのは、米ミシガン州ミッドランドにあるスーパーマーケット「Family Fare」だ。同スーパーに出入りしていた業者が、不自然な延長コードがあることに気付いた。
どこに繋がっているのか確かめるために延長コードを辿ってみると、屋上の看板内部に繋がっていた。このスーパーには、屋上部分に幅1.5メートル、高さ2.4メートルの三角形の看板があり、屋上から看板内部に入ることのできるドアが設置されている。ドアを開けて内部を確かめると、34歳の女性がそこで生活していたのだ。内部にはコーヒーマシンやパソコン、プリンター、小さな机、食品庫、観葉植物、そしてフローリングまで敷いてあり、快適な空間が作り上げられていた。
ミッドランド警察のブレナン・ウォーレン警察官(Brennon Warren)は、「彼女はホームレスでした。看板の中で誰かが生活していたなんて、まさに想定外の出来事ですよ」と語っている。
女性は同スーパーではない別の場所で仕事をしているが、住む場所に困っていたことから看板内部に住み始めたと話しており、先月23日に発見された時点で約1年も看板の中で寝泊まりしていたという。しかし、店内から屋上へ登ったのか、隣接する建物から屋上へ渡ったのかなど、侵入経路については口を閉ざしているという。
なお女性は退去を促されると、抵抗することなく謝罪をしてすぐに立ち去ったと言い、逮捕には至らなかった。また、ミッドランド警察は居住地の支援を女性に提案したが、本人はこれを断ってどこかへ去っていったと報道されている。女性は立ち去る際に全ての持ち物を持っていくことができなかったため、スーパーの従業員たちが彼女と連絡を取り、残りの荷物の移動を手伝っているそうだ。
同スーパーの親会社である「SpartanNash」は、「従業員は今回の件を、最大限の思いやりとプロ意識を持って対応しました。安全で手頃な価格の住居を保証することは、解決に向けてコミュニティが協力する必要のある、全国的な問題です。関係者のプライバシーを尊重し、これ以上のコメントは控えます」と述べている。
このニュースを見た人々からは、「あの場所から毎日仕事に行っていたのか」「映画になりそうな話だ」「この女性は賢いしクリエイティブだね」「内部の写真を見てみたいよ」「住居が高くても生きなければならないし、彼女ばかりを責められない」「私が発見者だったら、見て見ぬふりをするかも」など、驚きの声や女性への同情の声が寄せられた。
ちなみに2020年には米ネバダ州で、スーパーの天井裏で生活していた男が逮捕された。この男は、店内の惣菜などを盗んで食べていたという。
画像は『People.com 「Woman Found Living in Supermarket Store Sign with Computer and Coffee Maker for a Year, Police Say」(PHOTO: GOOGLE MAPS)』『6abc Philadelphia 「Woman found living in Family Fare sign above Michigan supermarket」』『Reno Gazette-Journal 「Man found living in Fernley Raley’s arrested after falling through ceiling」』『Daily Star 「‘Dine and Dash’ woman flees through restaurant’s air vent – but crashes through ceiling」(Image: Twitter)』『Inside Edition YouTube「Couple Catches Neighbor in Attic:‘He Was Waiting for the Creep Show’」』『OregonLive.com 「Washington man accused of hiding for a month in bedroom of 12-year-old Oregon girl, sexually abusing her」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)