11月20日に開幕するカタールW杯に向けた、サッカー日本代表の欧州遠征。森保ジャパンはともにW杯に出場するアメリカ(9月23日)、エクアドル(同27日)と対戦し、1勝1分けで終えた。
11月1日に発表される26人のメンバー発表前最後の合宿ということで注目を集めたが、攻撃陣の要として一気に株を上げたのがMF鎌田(かまだ)大地(26)だ。
今季すでにドイツ1部リーグでチームトップの4ゴールを挙げている好調さそのままに、アメリカ戦の前半25分に得意の右足で先制ゴール。チーム最多の5本のシュートを放った鎌田は、淡々と試合を振り返った。
「早めに2点目を取れたらもっと楽でしたが、まずはチャンスに顔を出すのが自分の仕事。チームの狙い通り、コンパクトに戦えてショートカウンターがうまくハマった」
2列目は鎌田を中央に、左に久保建英(たけふさ)(21。レアル・ソシエダ)、右に伊東純也(29。スタッド・ランス)と、これまでにあまりなかった組み合わせだったが、鎌田は「誰とプレーしても合わせる自信がある」と力強かった。
「僕自身、フランクフルトで左のサイドハーフで出たりしているので、タケフサが中央に入ってきたときには自分が左に残るなど、ポジションをうまく入れ替わりながらプレーできたと思う。
いまの代表はチャンスメイクできる選手が多いから、組み立てよりもフィニッシャーとして(の自分を)意識していた。誰とプレーするかによって(自分のプレーを)どう変えるかは理解しているつもり」
続くエクアドル戦は、アメリカ戦から先発11人を入れ替える、いわば”Bチーム”で臨んだ森保一(はじめ)監督の采配に疑問の声もあがったが、後半なかばにMF南野拓実(27。モナコ)に代わって鎌田がトップ下に入ると、攻撃が活性化した。
鎌田自身、改めて存在感を示せたことに手応えを感じたようだ。
「チームとして難しい試合展開で、交代で入るのも難しいと思っていたけど、いいシーンも作れた」
アジア最終予選ではメンバー外になる屈辱も味わったが、今回の欧州遠征で攻撃の軸としての地位を確立したと言っていい。久しぶりに4-2-3-1のトップ下で起用されたことについては、こう胸を張ってみせた。
「間違いなく1つのオプションを示せたと思う。ただ、(W杯で対戦する)ドイツやスペインはアメリカよりクオリティが高いし、相手によって最適な答えを探すのは監督。選手はいかにいい選択肢をチームに用意できるかが大事」
頑張れ
それが低いだけで
あの悪夢再び…