【ランキング表】番狂わせの男性編TOP10、朝ドラ&silent出演俳優たちが席巻!
■下半期、視聴者の心を掴み急上昇! 手話と表情で魅せる難役に称賛の嵐
Snow Manの【目黒蓮】が上半期圏外から一躍首位に躍り出た。2009年から調査を行なっている同ランキングでは、年間ランキングでジャニーズ事務所から1位を飾るのは史上初となる。
昨年は木村拓哉主演ドラマ『教場II』、10月期ドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)へ出演、今年は映画『おそ松さん』チョロ松役と、着々と演技経験を経てきた目黒。上半期の同ランキングではTOP10圏外ではあったが、下半期のドラマ『silent』(フジテレビ系)、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』での熱演により、支持が急上昇した。
『silent』では、高校卒業後、「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴力をほとんど失ってしまった佐倉想を真摯に演じた姿に評価の声が多数寄せられた。特に1話で描かれた元恋人・青羽紬(川口春奈)との偶然の再会のシーンでは、張り裂けそうな表情をしながら手話をするシーンに多くの人が涙した。
手話を伴う切ない恋物語を見事に演じた目黒に「なんといっても今期のドラマ『silent』の演技がすごすぎる。紬と再会したときの手話と表情だけで全てを語る目黒くんの演技に惚れました。今後の作品にも期待したいです」(福岡県/20代・女性)惜しみない賞賛が送られ、世代別で見ても10代~30代の若年層で1位を獲得。
「今、放送している『silent』の演技がすばらしい! Snow Manの時のキラキラ感はなく、役に入りこんでいるし、役の中でも耳が聞こえていた時のキラキラしていた時、耳が聞こえなくなってきて落ち込んでいた時、現在の演じ分けと、セリフが手話でその時の表情。目の動きまですごい」(奈良県/40代・女性)と高校時代の姿と26歳のシーンの演じ分けも評価された。
また、目黒は『舞いあがれ!』でも、ヒロイン・舞(福原遥)の航空学校のクラスメイト・柏木弘明を好演。自信家でプライドが高く、他人に自分の弱みを見せない役ながら、次第に舞に惹かれていく役で「朝ドラに映画にドラマに、下半期追うのがすごい大変なくらい大活躍で、見ていて嬉しいです」(岡山県/20代・女性)との声もあった。
映画『月の満ち欠け』が公開中のほか、来年3月17日公開の映画『わたしの幸せな結婚』では金髪のロングヘアの久堂清霞役で主演が決まっており、2023年も俳優としてさらなる大成を果たすことだろう。
■ベビーフェイスと繊細な演技が光る“国民的王子” 話題作の出演が続きランクイン
目黒と同じく『silent』に出演中の【鈴鹿央士】は2位にランクイン。鈴鹿は4月期の『ドラゴン桜』(TBS系)、7月期『六本木クラス』(テレビ朝日系)、10月期『silent』と今年は途切れることなくドラマへ出演。俳優としての認知度をアップさせた。
岡山県出身で、地元で映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』のロケにエキストラとして参加し、出演者の広瀬すずの目に留まったことで、マネジャーがスカウトしたのが、芸能界入りのきっかけ。ドラマ『ホリミヤ』(毎日放送)、『クロステイル 〜探偵教室〜』(フジテレビ系)などの主演を経て、今年は特に物語のキーとなる重要な役どころを演じることが多く、視聴者に俳優として印象付けた。
特に『silent』では“優しすぎる”戸川湊斗(とがわみなと)を演じて、鈴鹿の優しく穏やかなイメージともリンク。「『ドラゴン桜』、『六本木クラス』、『silent』と次々話題作に出演し、印象的なベビーフェイスと深みある繊細な演技でどんどん注目度が上がっていると感じる」(東京都/30代・女性)、「去年までもたくさんドラマなどに出演していましたが、最近レギュラーで重要なキャラクターを演じることが多いなと感じる」(千葉県/20代・女性)と目黒同様、10代~30代の支持を集め、堂々の2位を獲得。
また「ドラマ、CM、映画と大活躍でしたし、あのスマイルには、やられちゃいます」(東京都/50代・女性)と鈴鹿の“キラースマイル”に女性たちが熱視線を送っている。来年は、3月配信予定のNetflixドラマ『君に届け』に南沙良とW主演を務めることが発表されている。名作のリメイクであり、『ドラゴン桜』でも共演した南との再共演でも注目され、今後も“国民的王子”として名を馳せそうだ。
■脇役からメインキャストに飛躍 マルチな活躍でTOP3入りへ
上半期は4位だった【松下洸平】が順位を上げて3位に。大富豪の御曹司を演じた4月期ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)に続き、先日最終回を迎えた日曜劇場『アトムの童』(TBS系)では、山崎賢人(※崎=たつざき)演じる安積那由他の親友・菅生隼人を演じて、ゲーム業界の革命児役を好演した。
2019年放送のNHK連続テレビ小説『スカーレット』をきっかけに注目を集めた松下だったが、昨年は3本、今年は2本のドラマにメインキャストとして出演し、認知度がさらにアップ。歌手活動や、昨年は『ぐるぐるナインティナイン』の「ゴチになります!」にレギュラー出演など多彩な活躍もあり、ユニクロ「LifeWearシリーズ」や大塚製薬「ボディメンテ」といったCM出演も増加していった。
豊富な舞台経験など、キャリアに裏打ちされた正確な演技を見せる松下に「主役じゃなくても存在感があるので、惹きつけられる。そしてまた次の演技が観たくなる」(東京都/50代・女性)、「数年前は台詞がほぼない端役だったのに、今や準主演になっている。朝ドラ効果絶大」(埼玉県/50代・女性)と評価の声が多数寄せられている。
女性にとどまらず、「俳優・歌手の両立により、知名度を高めたと思います」(栃木県/20代・男性)、「毎クールドラマに出演していてよく見かける」(愛知県/50代・男性)と、男性からの期待も寄せられている。松下は11月にはアーティスト活動としてアルバムをリリース。今後も多彩な活動が注目される。
■上半期から大幅ランクアップ! 朝ドラ、大河などNHK作品への出演が支持拡大に直結
4位の【赤楚衛二】は上半期9位からのTOP5入り。7月期のドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?』(TBS系)にも出演し、存在感を発揮した。それに続くように、現在はNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演中。
コメントも朝ドラでの演技について多く寄せられ「舞ちゃんの幼馴染としての控えめながらも光る存在感が印象的なので」(東京都/40代・女性)との声も。「ドラマ出演や主演映画など、テレビや雑誌で見かけたことが多かったです。朝ドラヒロインの幼馴染役が優しそうな好青年で癒されます」(東京都/30代・女性)と好青年役に評価が集まっている。
【中川大志】は、上半期のランクインはなかったところから、5位に急浮上。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)で演じた畠山重忠役が印象強く残り、大河ファンも納得の演技を見せた。
「畠山重忠役は忠義を尽くしてきたにも関わらず、謀反人にされた御家人役(実際の年齢よりかなり年上)を見事に演じて圧巻でした」(富山県/50代・男性)と評価されて世代別の50代では1位を獲得。重厚な演技を見せて「『鎌倉殿の13人』での畠山役、最期の小栗旬との一騎打ちはめちゃくちゃ見応えがあった」(東京都/40代・男性)と男性からも注目を集めた。
昨今の傾向として俳優芸人もランキングに入ってくるが、今年は1年通してランクインしたのは9位の【おいでやす小田】。2021年放送の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』、『石子と羽男-そんなコトで訴えます?』(TBS系)に出演し、俳優としての認知をアップさせた。
「朝ドラの演技が自然で、びっくりした。お笑いと演技の二刀流はすごいと思う」(埼玉県/20代・女性)との声もあり、俳優としての活躍が、『ラヴィット!』(TBS系)などバラエティ番組でいじられることも多く、芸人としてもwin-winとなっている。「女性編」の傾向と同じく、今年は男性でも朝ドラの影響を強く感じた結果となった。
ジャニーズ事務所から見事な“演技派”として1位を飾った目黒。目黒と女性編1位の福原遥の共通点といえば、『舞いあがれ!』の共演だけでなく木村拓哉が警察学校“最恐”の教官を演じる『教場II』での共演。同作について目黒は木村とラジオ『Flow』(TOKYO FM)で共演した際には「木村さんはじめ皆さんにお芝居の面白さを教えていただいたので、“もっともっと、お芝居を追求したい」と転機だったことを明かしていた。『教場』には目黒と『silent』で共演していた川口春奈も出演していたこともあり、“スター育成工場”としても注目されている。
そんな同作は、2023年4月期に月9ドラマ『風間公親 教場0』(フジテレビ系)として放送が決定。ここから“木村拓哉チルドレン”とも言える、新たなブレイク俳優が生まれてくることにも期待したい。
【調査概要】
調査時期:2022年11月10日(木)~11月18日(金)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコンモニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女※性年代均等割り付け)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコンモニターリサーチ