「1億1千万円を支払え」キンプリ記事を巡りジャニーズ事務所とジュリー社長が文春を提訴 | ニコニコニュース
2022年11月1日、ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明の退社が発表された。それからわずか3日後。King & Prince(キンプリ)から平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が今年5月で脱退し、順次事務所から退所することが明らかになった。
ジャニーズJr.を育成するジャニーズアイランド社長の滝沢、事務所屈指の人気を誇るキンプリの退所騒動は、世間に大きな衝撃を与えた。
その後も、「Sexy Zone」のマリウス葉が昨年末で退所し、ジャニーズJr.の「IMPACTors」が全員で退所することが明らかになった。さらに藤島ジュリー景子社長がタレントに渡していた“お年玉”を経費で計上し東京国税局から追徴課税を受けていたことが発覚するなど、激震続きのジャニーズ事務所とジュリー社長。その裏で、文藝春秋を東京地裁に名誉毀損で訴えていた。
原告はジャニーズ事務所とジュリー氏で、東京地裁への提訴の日付は昨年11月24日。
このほど小社に届いた訴状によれば、ジャニーズが問題視しているのは昨年11月17日号の「キンプリ 滝沢秀明を壊したジュリー社長“冷血支配”」。この記事では、滝沢がジュリー氏に不満を持っていたこと、そしてキンプリのメンバーたちとジュリー氏の面談の様子などについて報じていた。
特に彼らの逆鱗に触れたと思われるのが、キンプリとの退社交渉の場面。ジュリー氏が平野紫耀との面談をドタキャンし、キンプリのメンバー全員との面会の際に「あなたたちなんか知らない」などと言い放ったと記した部分だ。
訴状の主張と「週刊文春」編集部の見解
訴状ではジュリー氏が「King & Princeのメンバー及び滝沢氏を精神的に壊したことも、メンバーの脱退・退所や取締役辞任に追い込んだとの事実もない」などと主張。事務所とジュリー氏の名誉を毀損したとして、それぞれに5500万円ずつを支払うよう求めてきたのだ。
今回の提訴に対する「週刊文春」編集部の見解は次の通り。
「記事は、日本を代表する芸能事務所であるジャニーズ事務所で、何が起きているかを報じたものであり、その内容には十分自信を持っています。なぜ、ジャニー喜多川氏の後を託された滝沢秀明副社長が退社したのか、さらに人気絶頂のグループのメンバー3人が退所という決断を下したのか。ジャニーズ事務所の主張するような”円満”なものでないことは明らかです。今回の巨額提訴に臆することなく芸能界、メディア界で巨大な権力を有するジャニーズ事務所の実態について、今後も報道を続けてまいります」
1月10日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および1月11日(水)発売の「週刊文春」では、このほか、国税局に指摘された“経費でお年玉”と“補助金の期ズレ”に対するジャニーズ監査役の大放言、タレントによって異なるお年玉の金額、メリー喜多川氏の税金への考え方などを詳報している。