「170cm以下の男は人権ない」発言で燃えた“たぬかな”。壮絶な誹謗中傷、祖母のたい焼き屋は閉店…炎上から学んだこと | ニコニコニュース
’22年に発生した炎上事件は1570件(『デジタル・クライシス白書2023』より)。一日平均4.3件。今日もどこかで誰かが燃えている。特に、回転寿司チェーン「スシロー」での迷惑動画がSNSで拡散されたことが記憶に新しいが、犯人の個人情報を晒し、実家や所属先にまで社会的損害を与える“制裁”は、いきすぎた正義ではなかろうか。更生の余地すら与えない現代デジタル社会の闇、あなたの正義感は果たして正しいのか、今、試される――。
◆「自殺していてもおかしくなかった」と語る騒動の真相とは?
2022年2月、ゲーム配信中に「身長170㎝以下の男には人権がない」という発言が拡散され炎上。プロeスポーツチームとの契約を解除された元プロゲーマーのたぬかな氏。
過激かつ差別的な発言は決して容認されるものではないだろう。舌禍が招いた壮絶な誹謗中傷、祖母の家にまで及んだ嫌がらせ……「自殺していてもおかしくなかった」と語る騒動の真相を本人に聞いた。
――炎上は、どんな心境で受け止めていましたか?
たぬかな:その場の怒りに任せた発言で傷つけてしまった人がいるのは事実で、それについては深く反省しています。ただ、発言した当時、配信を視聴していたのは30人程度で、ここまで大ごとになるとは思っていなかった。
そこから発言の切り抜きが拡散されるとツイッターのインプレッション数(表示回数)は3日間で1億3000万回にも達して、「死ね!」などの罵詈雑言が毎日山のように届いていましたね。
さらに、私の発言をインフルエンサーにリークしたのが同業の女性プロゲーマーだったんです。私より先輩で、私を蹴落とすチャンスを窺っていたのかなと。それを知り、人間不信にも陥りました。
◆周囲にも及んだ炎上の影響
――炎上の影響は、周囲にも及んだとか?
たぬかな:実家の電話番号がネットに晒されて、祖母の営むたい焼き屋にまで「謝罪しろ」と嫌がらせの電話がかかってきたようです。店のレビューも「ゴミカスのお孫さんを持って大変ですね」「まずい」などと荒され、ほかの事情も重なって、結果的に閉店することになりました。
◆大量の罵詈雑言によって削られたメンタル
――心ない発言に、精神的苦痛も大きかったのでは?
たぬかな:さすがに罵詈雑言の量が凄まじくて、メンタルが削がれましたね。それまでも「女プロゲーマー」という肩書が気に入らないアンチからの誹謗中傷は受けていたので、ある程度の“耐性”はついたと思っていたのですが……。
あのとき私を叩いていた人たちの大半は私のことなんて知らない人が多かったと思うんです。ただ「叩けるヤツを見つけたから叩きにきた」と。それを正義だと思っている人が大勢いることにちょっとびっくりしたというか。
◆約1年ぶりに活動を再開したワケ
――2023年1月、約1年ぶりにTwitch(ライブ配信サービス)での配信を再開しましたが、復活のきっかけは?
たぬかな:実は騒動の後、がんで闘病していた父が急逝したんです。亡くなる直前に父から言われた「しょうもないヤツらに負けるなよ」という言葉が原動力になりました。それで、最後にもう一回やってみるかって。
炎上したし、ただじゃ起きないぞと(笑)。炎上の余波はまだありますが、気負わずに配信を続けていきたい。もし私と同じように炎上した人がいたら、話を聞いたり、事実と違うデマが流布されていたら弁解の場を設けるくらいの影響力を持ちたい。
振りかざされた何万もの正義の鉄拳の痛みを乗り越えた彼女の言葉に、迷いはない。
◆現在のたぬかな氏は…
現在は2日に1回のライブ配信を再開。怖いものなしのキレッキレな発言で人気を博している。
【元プロゲーマー・たぬかな氏】
’92年生まれ、徳島県出身。中学時代から才能を発揮し、高校卒業後に国内2人目となる女性プロゲーマーに。現在は配信を中心に活動
取材・文/週刊SPA!編集部
( ´ д`)y-~~ 「あのとき私を叩いていた人たちの大半は私のことなんて知らない人が多かったと思うんです。」お前は170cm以下の知らない人たちを叩いたけどな。ただの自分本位な奴って事がよく分かった。 |
uroko 人権が無いと発言した結果、人権が無くなった訳ですね・・・。開き直るのは良いのですが(それも強さですし)、二度目の炎上はえてして一度目より酷いので、身体的暴力の被害に遭わない様、重々警戒する事をお勧めします。 |