日本人観光客はなぜ台湾に戻ってこない?―台湾メディア | ニコニコニュース
台湾メディアのTVBS新聞網は31日、日本人観光客が戻ってこない理由について、台湾のネット上で議論が巻き起こったことを伝えた。
記事は、コロナが収束してから世界で旅行ブームが起きているが、台湾を訪れる日本人観光客が減少しているという報道もあったと説明。台湾のネット掲示板PTTであるユーザーが「日本人はなぜ台湾に来なくなったのか?中国人観光客によって台湾旅行が高くてつまらないものにされてしまったからか」との疑問を書き込んだことを紹介した。
これに対し、他のユーザーからは「円安が主因だと思う」「日本人が貧しくなったんだ」「円安の問題だろう」との声や、「日本は観光資源が豊富。国内旅行が人気なんだよ」「日本はもともと世界トップクラスの旅行資源大国。台湾に遊びに来ようなんて人は少ない」「台湾旅行はそれほどでもない上に一番良いところとされる日月潭のホテルは1泊25万円もする」「簡単に言えば、日本国内で十分楽しいのにわざわざ海外まで出かけないってこと」などの声が上がったという。
このほか、「台湾はグルメや台北の観光地を除けば個人旅行で行けるようなところはあまりない」「台湾の景勝地はごくわずか。街で売っている(土産などの)物もどこも一緒」「日本人は韓国旅行が好き。向こうには有名なドラマ作品がいっぱいあり、グルメも人気だから」「日本人はもともと国内旅行が好きな上、台湾のホテルはひどく、円安も関係している。それに、海外に行こうというなら当然、文化的な違いが大きいところに行くだろう」などのコメントも寄せられていたという。
記事は、台湾交通部観光局の統計を基に「2019年10月の訪台日本人観光客は22万人に達したが、2020年以降はコロナの流行でほぼゼロの状態が続いた。22年10月以降、徐々に戻り始め、今年5月には8万人にまで回復したものの、コロナ前と比べるとまだ大きな差がある」と伝えている。(翻訳・編集/北田)