多額の借金を抱えたかつみさんと20歳で同棲スタート。極貧生活を支えた「究極の0円レシピ」とは!? | ニコニコニュース
夫婦で漫才をしている「かつみ♥さゆり」さん。夫のかつみさんは借金王として知られ、結婚当初からなんと1億7000万円もの借金が。極貧生活を支えたのは、「少しでもかつみ♥さんに美味しいものを食べてほしい」という、♥さゆりさんの愛情あふれる「超節約ごはん」だった…!
今回は発売中の書籍「♥さゆり流 愛の節約ごはん」の中から特に印象的なレシピを、笑って泣けるエピソードと共に紹介します。
■「捨ててはるとこ、ちょうだい!」から生まれた究極0円レシピ!
本当に困っていた時は節約どころか、0円でやってました。スーパーでは、主婦の方がラクなように大根の上の部分を切って捨ててはるんです。それで本当にお金に困っていた頃、スーパーのおじさまやおばさまに「捨ててはるとこ、ちょうだい」とお願いしたら、「さゆりちゃん、とっといたで!」とくれはるようになったんです。
当時はまだ「かつみ♥さゆり」ではなく、普通の女の子だったんですけど、大阪の人たちは本当にやさしくて。次に行った時は「いるかー?」って聞いてくれて、かわいがってもらってました。ほかにもお肉屋さんで肉の切れ端をもらったり、かつみさんとの同棲時代は、いろんなお店の店主さんに支えてもらいました。
実は、今も近所にある大手スーパーのいろんな売り場の皆さんと仲良しなので、捨てるところをもらっているんです(笑)。ただ、最近は葉っぱ付きで売っているお店を見つけることすら難しくなりましたよね。仕入れ先によっては葉っぱが落とされた状態で送られてくるそうです。だから、最近は私も入手が困難になっていて、事前に頼まないといけないんです。皆さんも混んでない時間に店員さんと仲良くなっておくといいと思いますよ。話しかけづらいという方は、案内カウンターで聞いてみてはどうですか? あとは“ポケモンGO”の感覚で個人商店を探し、「大根の葉っぱGET!」みたいな感じで(笑)。
でも、何で捨てはるんやろ?と思います。大根の葉っぱだけでなく、食べられる部分も結構ついてるんですよ。大根って、この葉っぱの付け根の身(青首部分)のところが一番甘いんです!それでこの葉っぱをごま油で炒めて、砂糖やしょうゆ、ごまをかけるだけで、すごくおいしくなるんですよ。ごはんのお供に最高です!身の部分は煮物にするとすごくおいしいんです。昔は大根だけだったけど、今回は見栄を張って、ゆで卵と冷凍しておいたいただきもののアスパラガスをつけました(笑)。
ブロッコリーやさやえんどうなど、お料理がパパパッとできるようにいろんな食材をゆでて冷凍しています。ちなみに冷凍は、昔から活用しています。ごはんも今みたいな解凍専用の容器がない時からしてました。だって、もったいないから(笑)。
それから、どんな状況の時でもお料理に彩りがあると、お金をかけなくても食卓が華やぐ気がするので、昔からちょっとでも色を入れるようにしています。それに色のある食材が入ると、何も考えなくても栄養素のバランスが整うんですよ。ビタミンAからDまでそろったりするので、余裕がある時は彩りをよくすることを心がけています。ただ、色のある食材は高いので、新婚当時はない時も多々ありましたけどね。
■明治、大正、昭和。♥さゆりの料理には3世代の女性の知恵が詰まっている
お料理の知識は、元々あったわけではないです。かつみさんとの同棲生活も思わぬ形で始まったので、心構えもなく、おうちでお手伝いをしていた延長ぐらい。お金がなくて、料理本を買うこともできなかったですし。でも私、明治生まれのひいおばあちゃん、大正生まれのおばあちゃん、昭和生まれのお母さんと、3世代の女性のなかで育ち、見よう見真似でお手伝いをしていたんです。この大根の葉っぱの炒め物も、ひいおばあちゃんから代々伝わり母から教えてもらったもののアレンジ。だから、私が作る味は、若い人向けじゃないんですけどね(笑)。
大根の葉っぱは、皆さんももらいはったらいいと思いますよ!一番驚いたのは、捨てるところが「こんなにおいしいんだ!」ということ。よく考えたらお刺身のトロだって、昔は捨ててたっていうじゃないですか!?きっと捨てるところにおいしい部分が隠れていることは、まだあると思います。たとえば、えのきたけの石づきの上の集合体のところとか。スライスして焼いて、ポン酢で食べたら、おいしいですよ!
これは芸人にも言えるかもしれないです。昔、吉本興業に「ビールスセブン」というお笑い集団がいて、「お前らなんか、吉本のバイキンじゃ。捨てたいわ!」くらいに言われていたらしいんですけど、そこにいらしたのはB&Bや(明石家)さんま兄さんですからね。会社から除外したいと思われていたメンバーたちが、お笑いブームを作ったんです。だから、捨てようとしているところにこそ、すごいものが埋まっているんやと思います!
もう一回、捨てるところに注目しないとダメですよね。私、大根やにんじんの皮もきんぴらに入れるんです。食感もいいし、一番栄養価も高かったりして、これを捨てるなんて本当にもったいない。宝は捨てるところにこそあるよ!って思います。
ですから、業界の皆さま!もし私のことを捨てようと思っていたら、「捨てないでね」と声を大にして言いたいです!まだ私の中にも、何かが埋もれているはずです!知らんけど(笑)。
■菜~んと!ゴマッた! 捨てるとこで炊いたん
材料
葉付き大根
砂糖
顆粒和風だし
すりごま
お好みで七味唐辛子
※材料はすべて目分量
作り方
①葉と身を分けて切る
大根は葉と切り分け、身の部分は皮をむき食べやすい大きさに切る。葉と皮をみじん切りにする。
②身の部分を煮る 鍋に大根と水を入れて火にかけ、顆粒和風だし、砂糖、しょうゆ、ゆで卵を加えて大根がやわらかくなるまで煮る。器に盛り、ゆでたアスパラガスを添える。
③葉と皮を炒める みじん切りにした葉と皮をごま油で炒め、砂糖としょうゆで調味。たっぷりのすりごまとお好みで七味唐辛子をふってできあがり♡