「中国卓球界でも最も重要な選手の1人」早田ひな、世界王者に決勝で惜敗も現地メディアからは称賛と警戒の声 | ニコニコニュース
10月1日、中国・杭州で開催されているアジア大会で卓球女子シングルス決勝が行われた。世界ランキング9位の早田ひな(日本生命)と、同1位の孫穎莎(中国)が対戦し、ゲームカウント4-1で孫が勝利し、早田は銀メダルとなった。
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早田は準決勝で世界ランク4位の王芸迪(中国)を破るという劇的な勝利で決勝に進出を果たし、金メダルを懸け、2023年世界選手権王者である孫に挑んだ。
しかし、第1ゲームは5‐11と一方的な展開となり、第2ゲームも9‐11で落としてしまう。それでも、第3ゲームはデュースにもつれ込みながら12‐10で接戦を制した。第4セットでは孫の強打がコースに決まり、引き離される中で早田も3連続ポイントで意地を見せるも、あと一歩及ばず8-11でゲーム連取ならず。第5ゲームも中盤で6-6と並びながら、そこから4連続ポイントを許し離され孫がマッチポイントに。早田は1点を返すも、最後は7-11と追いつくことはできなかった。
惜しくも金メダルとはならなかったものの、地元の大声援に後押しされた強豪を向こうに回し、最後まで善戦した早田。現地中国でもその戦いぶりに称賛の声が贈られている。
中国のニュースサイト『搜狐』では、シングルス女子決勝の結果をレポートするトピックの中で、優勝した孫が語ったコメントを掲載。「早田ひな選手は素晴らしい選手で、最近も何度も対戦させていただいています。毎年大きく成長していると感じています。お互いに高め合える選手だと感じています」と対戦相手を称えている。
また、同メディアも「早田ひなはすでに中国女子卓球界で最も重要な選手の一人であり、孫穎莎とは長年にわたって何度も対決してきた」と綴っており、その上で「成績では孫穎莎が絶対的に優位に立っている。今回のアジア大会女子シングルス決勝では、孫穎莎も対戦相手のプレッシャーにさらされ、特に早田ひなはよりアグレッシブに攻撃的にプレーし、打ち合いで何度も得点を重ねた」として、互いの関係にも触れながら、試合内容を振り返った。
両者はこれが11度目の対戦となったものの、この試合を含め、全て孫が勝利という結果に。しかし、今大会で強豪中国勢の一角を打ち破り、現地メディアも実力を評価する早田が、王者に肉薄した内容だったことも間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]