フジ『大奥』歴代ヒロインを一気に振り返る! 最新作主演・小芝風花までバトンをつないだ女優たち | ニコニコニュース
江戸時代に将軍の妻たちが居住した“女の園”を舞台に、愛憎入り乱れる群像劇を展開したのが2003年スタートの時代劇『大奥』シリーズ(フジテレビ系)だ。足掛け20年にわたってテレビやスクリーンで欲望渦巻く大奥の人間模様を描いてきた本シリーズが、2024年に復活。1月18日からは小芝風花を主演に迎えた木曜劇場『大奥』(フジテレビ系/毎週木曜22時)がスタート。シリーズ最新作で小芝は朝廷と幕府の橋渡しとして、徳川家治と政略結婚をさせられる五十宮倫子を演じる。ここでは群像劇を彩ってきた歴代ヒロインをフィーチャーしつつ、シリーズの過去作を振り返っていきたい。
【写真】「フジ時代劇といえば」なシリーズ『大奥』、華麗な主人公を演じた女優をイッキ見
2003年6月から放送された記念すべきシリーズ1作目『大奥』で主演を務めたのは、当時すでに人気女優として数々のテレビドラマや映画でヒロインを演じてきた菅野美穂。本作で初の時代劇に挑んだ彼女が演じたのは、大河ドラマ『篤姫』(NHK総合ほか)の主人公としても知られる、13代将軍・徳川家定の正室・篤子(天璋院)。徳川幕府が終焉を迎える激動の江戸時代後期を舞台に、篤子と大奥総取締・瀧山(浅野ゆう子)の確執や14代将軍・家茂(葛山信吾)の正室・和宮(安達祐実)と家茂の母・実成院(野際陽子)の“嫁姑”の対立などが描かれた。
■2004年『大奥〜第一章〜』松下由樹
翌年の10月から木曜劇場枠で放送されたのが『大奥〜第一章〜』。この作品で主演を務めたのは、80年代から芸能界の第一線で活躍する松下由樹。彼女が演じたのは、3代将軍・家光(西島秀俊)の乳母で、のちに初の大奥総取締となる春日局ことおふく。本作では、おふくと家光の生母・お江与(高島礼子)、そして家光の側室・お万(瀬戸朝香)を軸に物語が展開。できて間もない大奥が、後に“女の戦場”となる過程が描かれた。
『大奥』シリーズで連ドラ初主演を果たした女優は?
■2005年『大奥〜華の乱〜』内山理名
『大奥〜華の乱〜』は、2005年10月から前作に引き続き木曜劇場で放送された作品。当時、女優として注目を集めていた内山理名が本作で連続テレビドラマ初主演を務めている。そんな彼女が演じたのは5代将軍・綱吉(谷原章介)の側用人・牧野成貞の娘・安子。“大奥の最盛期”ともいわれ、文化・芸術が独自の発展を遂げた元禄時代を舞台に、大奥で生きる女たちの駆け引きを緊張感が張り詰める修羅場の数々で描き出した。同年の年末には、スペシャルドラマ『大奥〜華の乱〜 悲恋の果てに』も放映された。
人気ドラマとしてすっかりお茶の間に定着した『大奥』シリーズは、2006年に満を持してスクリーンに進出。12月に公開された映画『大奥』は、7代将軍の時代に大奥を舞台に起こった「絵島生島事件」をベースに愛と憎しみが交錯する物語を描き出した。そんな映画の公開直後に、スペシャルドラマとして放送されたのが深田恭子主演の『大奥スペシャル〜もうひとつの物語〜』だ。深田が演じたのは、思いを寄せる男がいながらも、貧しい家計を助けるために奥入りを決めた武家の娘・ゆき。将軍暗殺計画と身分違いの恋に翻ろうされる人々の群像劇を描き出した。
沢尻エリカも『大奥』主演女優だった 将軍を演じたのは?
■2016年『大奥』「第一部〜最凶の女〜」/「第二部〜悲劇の姉妹〜」沢尻エリカ
映画の公開からおよそ10年後となる2016年1月に、2週連続スペシャルドラマとして放送されたのが、沢尻エリカ主演の『大奥 第一部〜最凶の女〜』と『大奥 第二部〜悲劇の姉妹〜』である。50年に渡る長期政権を確立した11代将軍・家斉(成宮寛貴さん)の時代を舞台に、沢尻がお美世と梅という2人の側室を熱演。第一部では家斉の壮年期が舞台に、そして第二部では家斉の青年期を舞台として、女たちの華麗にして苛烈な戦いを活写した。
フジテレビ開局60周年特別企画として2019年3月にスペシャルドラマとして放送されたのが『大奥 最終章』。幕府財政の再建を目的とした「享保の改革」を行い“徳川中興の祖”とも称される8代将軍・吉宗(大沢たかお)の時代を舞台にした本作で主演を務めたのはドラマ『99.9‐刑事専門弁護士‐ SEASON II』(TBS系)でヒロインを演じていた木村文乃。このドラマで木村は吉宗を精神的に支え続けた側室・久免の波乱に満ちた半生を好演した。