THE SEVENは、今年1月にTBSホールディングスが出資して設立。300億円規模の制作費予算を準備し、世界水準のコンテンツの企画開発・プロデュースをはじめとして、IPの開発、管理や、さまざまなエンターテインメントビジネスの開発で、TBSグループの海外戦略の中核を担う。
企画開発体制においては、世界的ヒット作品となったNetflixシリーズ『今際の国のアリス』をはじめとする数々の実績を持つプロデューサーの森井輝氏は8月より、国内外のVFX界をリードする赤羽智史氏は9月より、THE SEVENに所属。プロジェクトの拡大と共に、優秀なクリエイターをさらに増員する予定だ。
さらに、神奈川県横浜市にTBSホールディングスが所有するテレビスタジオ「緑山スタジオ・シティ」に、世界標準のスペックを備えた約300坪という日本有数の規模を誇る配信コンテンツ向け撮影スタジオを準備。東京都港区赤坂に新オフィスと作品の系統に応じて柔軟に対応可能な専用VFXルームを設けるなど、さまざまな作品制作に対応するクリエイターにベストな環境を整えてきた。
海外の事業者とのビジネス交渉の経験が豊富な人材もそろえ、国内外を問わず、OTTプラットフォームや放送局、プロダクションハウス、VFXベンダーなどと個別のプロジェクトについて協議に入っており、今後、こういった世界配信の経験を基にさまざまな作品を開発し、ビジネスを展開していくという。
今回、海外を視野に入れたビジネス展開をより加速させるため、Netflixと戦略的提携契約を締結するに至った。一方、Netflixでは、今回の取り組みにより、昨年発表されたTBS作品3作、『日本沈没-希望のひと‐』、『未来日記』、『離婚しようよ』(※2023年予定)に加え、両社の取り組みをさらに広げて、日本発の作品ラインナップの充実を図っていく。
THE SEVENの菅井代表は、「これまでにない新しい形で企画、制作した日本発のコンテンツで世界中の皆様によい“時”を届けたい。その想いで立ち上がったTHE SEVENがいよいよ本格稼働します。世界配信の実績があるプロデューサーたちやビジネススタッフたちが集まってきました。制作環境も整ってまいりました。そして、このたびのNetflixとの強いパートナーシップを契機に、我々が創るコンテンツが全世界へ配信できる準備が整いました。THE SEVENの優秀なプロフェッショナルたちが、最先端のファシリティーを駆使して、世界の一流のパートナーの方々と共に、これから最高に素敵な作品を次々に発表し、ビジネスを進めてまいりますので、どうぞご期待ください」と、本格稼働への意気込みを語っている。
Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント 坂本和隆氏は「昨今、日本発の作品への世界的注目度があがっていることを改めて実感いたします。これを追い風に、従来の作品づくりの枠組みにとらわれず、全く新しい物語を開発しながら、日本や世界の視聴者が観たことのないような世界観の作品にTHE SEVENの皆さまと一緒に取り組めますことを楽しみにしております」と、コメントしている。
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