日本の伝統食、ぬか漬けの魅力 | ニコニコニュース
発酵食品ブームで見直されている日本の伝統食、ぬか漬け。最近では初心者でも手軽に始められるぬか床キットが販売されており、自宅でぬか漬けを作る人も増えてきました。この記事では、ぬか漬けの健康効果やメリットについてお伝えします。
ぬか漬けの栄養効果
ぬか漬けとは、米ぬかに塩、水などを混ぜ合わせ、乳酸発酵させた「ぬか床」に野菜などを漬けこんだものです。日本に古くから伝わる漬物で、冷蔵庫のない時代から保存食として親しまれてきました。
ぬか漬けにすることで、以下のようなうれしい効果があります。
ビタミンB1などの栄養価がアップする
ぬかには、ビタミンB1・B2をはじめ、ビタミンE 、カリウム 、ビタミンC、ビタミンK、ナイアシンなどの豊富な栄養素が含まれています。野菜などの食材をぬか漬けにすると、ぬかの栄養分が吸収されて栄養価がアップします。
例えば生のきゅうりはほとんど栄養がないといわれていますが、ぬか漬けにすることでビタミンB1は約8.7倍、カリウムは約3倍に増えるのだとか。
腸内環境を整える
発酵食品であるぬか漬けには、植物性乳酸菌や酵母が含まれています。植物性乳酸菌は、腸内で悪玉菌の増殖を防いで腸内細菌のバランスを整え、腸の働きを活発にする働きがあります。
腸内環境が整うことで、便秘解消や美肌、肥満予防、免疫力アップなどの効果が期待できるでしょう。菌活にはもってこいの食材といえます。
ぬか漬けの気になる塩分は?
ぬか漬けを食べる時に、気になるのが塩分です。ぬか漬け100gあたりの塩分量は、きゅうりは5.3g、大根は3.8g、なすは2.5gといわれています。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によれば、1日の食塩相当量の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満となっています。ぬか漬けをたくさん食べると、あっという間に基準値をオーバーしてしまうことに。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
1回に食べる量は2、3切れに抑えて、毎食ではなく朝だけ食べるなど工夫するといいですね。市販のぬか漬けは塩分をたくさん使っていることも多いため、おうちで漬けたほうが塩分の調整をしやすいでしょう。ぜひ一度、ぬか漬け作りにチャレンジしてみてください。
【参考文献】
「ぬか漬けブーム到来!注目のぬか漬けの栄養や効果とは?」.dヘルスケア
https://health.dmkt-sp.jp/column/health/0451
(参照 2021-11-12)
「ぬか漬の魅力」. 東海漬物
http://www.kyuchan.co.jp/nukaduke/appeal/
(参照 2021-11-12)
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。