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「大きなものを奥に入れ、小物は手前に」はダメ…収納の達人が勧める押し入れを最大活用する意外な配置 | ニコニコニュース

苦労して、キレイに片づけた棚。この状態をずっと保とうと思うのに、数日で戻ってしまうのはなぜなのでしょう。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「モノを収納する際に意識してほしいのが、ゴールデンゾーン。いわゆる、一番良い場所のことです。同じくらい、知っていると便利なのが『コの字の法則』と『前後の法則』。クローゼットや納戸にモノをしまうときに、知っていると非常に便利な法則です」といいます――。

※本稿は、西崎彩智『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)の一部を再編集したものです。

■ゾーンを見極めれば「散らからない収納」が叶う

モノを収納する際に意識してほしいのが、ゴールデンゾーン。いわゆる、「一番良い場所」のことです。収納場所でいえば、一番手に取り出しやすく、戻しやすい場所のことです。

「高さ」と「奥行」、2つの見方があります。

まず「高さ」から考えてみましょう。高さのゴールデンゾーンは、大体、床上60~125cmくらいの位置を言います。ここが一番、収納場所として有能な場所なので、ここには使う頻度の高いモノを入れるようにしましょう。収納する場所が引き出しの場合には、一番上段は、大体あご下くらいのところまでと考えておくといいですね。

ゴールデンゾーンより下は、モノの出し入れにかがんだ姿勢にならなくてはいけない「低ゾーン」。床下収納や、下部の棚などが「低ゾーン」になります。

ゴールデンゾーンより上は、出し入れに踏み台が必要な「高ゾーン」。「高ゾーン」には、吊戸棚や天袋などがあります。

収納のしやすさから言うと、「ゴールデンゾーン」→「低ゾーン」→「高ゾーン」の順。この順番で、優先順位の高いモノから収納場所を決めていくと良いでしょう。

■使用頻度が高いものはゴールデンゾーンに

またもう1つ、「奥行」のゴールデンゾーンについても注意が必要です。みなさん、ゴールデンゾーンというと、高さにばかり目が行きがちですが、実は「奥行」にもゴールデンゾーンがあります。

「奥行」のゴールデンゾーンは、立って体に肘をつけた状態で、指先から30cm~50cm程度。高さと奥行、両面からゴールデンゾーンを考えて、モノの置き場所を考えることが大切ですね。

もちろん、個人差がありますので、実際には多少の誤差があると思います。実際にその収納場所を使う人が、どこまでがゴールデンゾーンなのかを判断するようにしてくださいね

一般的に、ゴールデンゾーンに置くと便利なモノは、キッチンの場合、小型の調味料(塩、胡椒など)、キッチンツール、ざる、ボール、よく使う食器類、カトラリー、茶碗、お椀などです。

過去に、ゴールデンゾーンの引き出しの中に、なぜか、たまにしか出番のないキッチンクロスのストックが入っていた、いう方もいました。ストックゴールデンゾーンに入れるのはもったいないと思います。なぜならストックは、「なくなったら補充するもの」なので、登場頻度は低いはずだからです。

使用頻度が高いものを優先に、ゴールデンゾーンを有効活用してください。

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ゴールデンゾーンには、よく使うモノを入れると便利

■片づけに利用したい法則①「コの字の法則」

モノを管理するには、三つの原則をクリアすることが大切です。その三原則とは、「見やすい」、「取り出しやすい」、「戻しやすい」。これらの原則をクリアできれば、片づけは格段に楽になります。

ゴールデンゾーンと同じくらい、知っていると便利なのが「コの字の法則」と「前後の法則」。クローゼットや納戸にモノをしまうときに、知っていると非常に便利な法則です。

まずは「コの字の法則」から説明しましょう。これは、収納場所に対して、モノをコの字に収納する方法です。通常、「コ」の凹の場所にも、モノを置きたくなるのですが、ここにモノを置いてしまうと、奥のモノが見づらく、また出しづらくなってしまいます。

収納場所に対して「コ」の形に収納すれば、全てのモノが見渡せるので、目当てのモノを探しやすいですし、いったん出したモノも片づけやすく便利です。季節モノの片づけには、とても有力な収納方法です。

戻すモノの凹凸を合わせて、テトリスのようにピッタリと入れていけば、うまく戻せたように見えるのですが、隙間なくピッタリと入れてしまうと、モノの出し入れが億劫になり、奥に何を入れたわからなくなるのは、よくあることですね。

■片づけに利用したい法則②「前後の法則」

もう1つの「前後の法則」は、細かいモノは奥に、そして、大きいモノは手前に置くという法則です。例えば、大きくかさばる衣類コンテナのような大きな箱と、小さい箱類がいくつかあって、それらを入れなくてはならない場合、あなたはどのように入れるでしょうか。

大きくかさばるものは、気持ち的に奥に置きたくなるものですし、その方がおさまりがよく見えるものだと思うのではないでしょうか。でも、かさばるモノを後ろに置いて、手前に細かいモノをしまうと、奥のモノを取り出すときに、手前の細かいモノをいくつも取り出さなくてはなりません。出すのにも時間がかかりますし、奥のモノを取り出して使ったあと、またしまうときに、元に戻す作業が非常に面倒になります。

小さい箱類は奥に置き、手前に衣類コンテナのような大きな箱を置けば、奥のモノを出したいときに、手前の大きな箱を引き出すだけで済みます。例えば、雛人形のように大きな入れ物などは手前に置くのがベストなんです。なお、大きなモノは、すのこキャスターをつけて、その上に乗せれば取り出しやすくなるのでオススメです。

見やすく、取り出しやすく、戻しやすい……、モノの管理の三原則をクリアできる「コの字の法則」と「前後の法則」、ぜひ試してみてください!

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使用頻度の「低いモノ」も、定位置を見直そう

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西崎 彩智(にしざき・さち)
お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表
1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片付けを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で2000名を上回る。

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※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Kostikova

(出典 news.nicovideo.jp)

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