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5万円でBMWが買えた!激レアなヴィンテージ車が激安で手に入るワケ | ニコニコニュース

 予算5万円でマイカーは故障車・不動車かと思いきや、「ネットオークション、フリマアプリなどの“個人売買”ならば、超レアな高級ヴィンテージ車を買えることもあります」とは、漫画家の山本マサユキ氏だ。

◆人気のヴィンテージ車とも激安で出会える

マニアからも人気のBMWの『イセッタ』という車を手に入れました。今では絶対に生まれないデザイン性が逆に新しい、と若い人からの需要も高く、普通はこの値段じゃ絶対に手に入りませんが、少し修理すれば乗れる状態でしたし、個性ある名車に激安で出会えるのも魅力です」

 同じくネットを通じた個人売買で購入した「バモス ホンダ」もかねてから狙っていたため、見つけた瞬間即決だったとか。

たまたまほしいなと思っていたところに、いいタイミングで、いい値段でネットに掲載があったので、すぐ購入しました。やはり乗るには修理がちょっと必要なのですが、それも楽しみのひとつ。少しでも修理するところがあるとお金がかかって結局、激安の意味がないじゃないか、ヴィンテージ車だと修理代も高そうだし、と思う人もいるかもしれませんが、純正にこだわらなければ、修理代は高くありません。+5万円かかったとしても10万円ですからね。安いものです。自分で直せない人でもディーラーじゃなくて、近くの自動車修理屋さんに相談してみたりすれば、そんなに高いことはないはず。それに、手のかかる車って可愛いものですよ」

◆遺品整理などで名車が出品されることも

 山本氏曰く、競争率の高いレアなヴィンテージ車の場合は、即断即決が必要。遺品整理や、ヴィンテージ車を維持しきれない人が出品してしまうようだ。

「狙っていた車が出品されているのに、質問なんかしているのはナンセンス。15万円以上だったら買わないなどのマイルールは作っておいて、パッと見て、直感で良いと思うのがあればすぐ落札するべき。ダメだったとしても5万円ですし、ダメで元々くらいの気持ちで買うのがベストだと思います。あ、でも必要書類があるかだけは要チェックです」

<山本氏の激安ヴィンテージ車を買う際の3か条>
・見て良いと思ったら秒で入札(もしくは落とせ)!
・あとのことは買ってから考えろ!大抵なんとかなる!
・書類がちゃんと揃っているか確認しろ!

◆怪しい業者から車を買うと折角の激安も……

 だが、日常的に使いたい車を購入する場合は、その限りではないと、メルカリを通じて4万円で購入した「スズキ ワゴンR MH21S」で「痛い目を見た」というYouTuberクマダ☆トシロー氏が解説する。

「購入してからイタチごっこのように現れるトラブルに、車検を通すまでに20万円も修理費がかかってしまいました……。さらには、車検通過後に足回りの部品の欠損で走行不能になり、レッカー移動するはめになりました」

 そんな残念な思いをしないためにも、クマダ氏が個人間の売買では絶対にしたほうがいいと熱弁するのが、「試乗」だ。

「実物を見て、エンジンがかかるか、エアコンから冷たい空気出るかをまずチェック。もうエアコンが壊れているだけで、修理屋さんで15~20万かかっちゃいますからね。ヒーターが効かない車も危険信号です。冬になると命にも係わりますが、ヒーター不良は水回り(ラジエターなど冷却系統)の異常を示唆している場合があります。水回りの不良はエンジントラブルに直結します。すでにエンジンがおしゃかになっている可能性すらあります」

◆激安車の怪しい出品者の見抜き

 ちゃんとした取引相手であれば、「ぜひ見に来てください」となるはず。それを拒否する時点で、その出品者は論外だとクマダ氏。

「プラットフォーム側の手数料をケチろうと、すぐ個人取引に持ち込もうとするような人も怪しい。『儲けよう』としている人とは取引しないことが賢明です。

 プラットフォームとしては、ヤフオクのほうがメルカリより歴史が古く、ユーザーの質が高い印象があります。ノークレーム・ノーリターンだからこその激安車ですが、そこを悪用する業者と取り引きしないためにも、怪しい業者ではないかといった、プロフィールの評価確認もマストです」

◆1~2月が激安車購入のチャンス

 その後、クマダ氏はワゴンRの反省を踏まえて「スズキアルトラパン」をメルカリで購入。結果、20年落ち&走行7万7000キロ、リサイクル料込み10万円だったが、なんの修理もせずにユーザー車検に一発合格したという。電子制御されている最新車とは違い、激安車として売られているような20年ほど前の車はいい意味でローテク故にカスタムしやすいのも楽しいポイントだとか。

 クマダ氏いわく、1~2月は、3月で車検が切れる車が格安で出品されやすい大チャンス! 個人売買の場合は、利益度外視の出品も多いため、タイミングが合致すれば5万円以下でも、手直しいらずの優秀な激安車が見つかる可能性は十分にあるようだ。激安車は一期一会チャンスを見逃すな!

<クマダ氏の日常使いの激安車を買う際の3か条>
・試乗させてくれない出品者はNG
・まずはエアコンヒーターが動くかチェック
・1~2月は車検が切れる前だから良いクルマに出会えるチャンス

漫画家・山本マサユキ氏プロフィール
‘01年、『ガタピシ車でいこう!!』(講談社)で連載デビュー20代から熱中したヴィンテージ車に関する体験談や苦労話を中心に描く。Xは@himepiyo

ポンコツ修理系YouTuber・クマダ☆トシロー氏プロフィール
元・輸入車ディーラーメカニック&セールス。YouTubeBEARMAN’s チャンネル」(@BEARMANs)では、クルマバイクDIYを中心に投稿中

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/長谷英史

―[[プロが買った5万円]一覧]―
BMW社が、戦後イタリアのイソ社からライセンスを買って生産した「イセッタ」

(出典 news.nicovideo.jp)

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