高橋一生16歳差婚、羽賀研二41歳差カップル成立「結婚していきなり介護」?年の差夫婦はいいことばかりじゃないかも | ニコニコニュース
俳優の高橋一生さん(43歳)が、女優・飯豊まりえさん(27歳)と結婚したと発表した。
また、数日前にはリアリティーショー番組(『愛のハイエナ』ABEMA)で、羽賀研二さん(62歳)が、恋愛経験無しの現役女子大生21歳とでカップルになったことが話題になったばかり。
(C)AbemaTV Inc.
◆堂本剛&百田夏菜子、ハライチ岩井ら年の差結婚が多い芸能界
今年の初めには、KinKi Kidsの堂本剛さん(44歳)と「ももいろクローバーZ」百田夏菜子さん(29歳)が電撃結婚。大物カップルの“15歳差婚”が注目を集めた。
昨年11月にはお笑いコンビハライチの岩井勇気さん(37歳)が当時19歳のタレント・奥森皐月さんと結婚。こちらは18歳差である。
男性が年上というパターンばかりなのが寂しいが、芸能界にはこうした年の差結婚が多い。一般社会では年の差婚は減少しているようだが、もちろんときおり年の差婚はある。
10歳以上年齢差がある男性と結婚した女性に話を聞くと、「好きだから」は大前提として、メリットとしては「男性が高収入だから同世代と結婚するより生活が安定する」「世代間ギャップはあるが、むしろそれを当たり前のことだと受け止められるからイライラせずにすむ」などの声があった。
国際結婚でもしばしば言われることだが、世代間ギャップを「異文化」ととらえれば、理解できないのが前提。理解できないところからスタートすれば、少しでもわかりあえれば喜びにつながる。
同世代だと、「どうしてわかってくれないの」と思うところを、わからないのは当然なのだから、わかるようにコミュニケーションをとっていこうと前向きになれるのだろう。
◆これから相手のことを知っていくには時間がなさすぎる
ただ、もちろんメリットだけではない。年齢が上、特に男性が上の場合、どうしても「マイフェアレディ」的なことが起こりがちだ。
つまり、男性にとって若い妻がアクセサリー的な存在になったり、あるいは常に庇護(ひご)の的になったりする。
夫に頼り、依存することで満足する女性ならいざ知らず、自立した女性にとっては結婚前は「大事にされている」と思っても、結婚後は「うっとうしい。もっと私を信用して放っておいて」となりやすい。
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※イメージです(以下、同じ)
さらにこんなことを言っている女性もいた。彼女は33歳のとき、20歳年上でバツイチの男性と結婚した。
「私の33年の生涯なんてたいして語ることはない。普通の家庭に育って大学を出たところで22歳。そこから社会人として10年ほどしかたってないわけだから。
ただ、相手には53年間の人生がある。社会人になってからでも30年。結婚してから気づいたんですが、私は彼のことを知らなすぎる。そしてこれから知っていくには時間がなさすぎる。それがせつなくてたまらない時期がありました」
結婚して半年ほどたったころ、いっそ離婚したほうが楽になれるかもしれないと思ったことさえあるという。だが、それを彼に告げたところ、「そのせつなさも含めて、僕たちは今、恋をしているんだと思えない?」と言われたそうだ。
それから5年、娘にも恵まれ、ふたりは今も毎日、時間の許す限り語り合っているという。知らない期間が長すぎても、濃密な関係を結ぶことはできると今は確信しているそうだ。
◆結婚していきなり介護になることも
だが、すべてがそううまくいくわけではない。若くても病気になるケースはあるが、年齢が上がるにつれ病に倒れる確率は上がる。
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28歳のとき、二回り年上の男性と結婚したトシエさん(仮名・35歳)は、結婚半年で夫の脳梗塞という事態に見舞われた。
「健康で、同世代より元気だと思っていた夫だったから、ただびっくりしました。そのときは1ヶ月ほどの入院と数週間の自宅療養で仕事にも復帰したんです。ところがその1年後に再発。今度は半身に麻痺が残り、かなりひどい状況になりました」
リハビリ病院に転院し、その後は自宅療養となった。トイレには付き添いがあれば行けるが、万が一、転んだりしたらと思うと、夫から目が離せない。彼女は仕事を辞めざるを得ないところまで追いつめられた。
「結婚して初めてわかったんですが、夫にはたいして貯金もなかった。親の遺産があるなんて言っていたのも嘘だった。
そのときわかったんです。長年連れ添ったからこそ、情があって介護ができる。知り合って1年足らずで結婚していきなり介護なんて無理だ、と。だって夫をトイレに連れていくとき、私はいつも吐き気と闘うほど生理的に嫌だったんです」
◆「バチが当たったのかもしれないと痛感」
人としてひどいことをしているとはわかっていたが、悩みに悩んだ末、彼女は離婚を切り出した。夫は泣いた。杖(つえ)を振り回して彼女を打とうとした。
それでも彼女は結局、身の回りのものをもって家を出た。ここで仕事を辞めて、もし夫が亡くなったら、それこそ生きていけなくなると思ったからだ。
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30歳のとき離婚が成立し、そのわずか1年後に夫は亡くなった。
「私は早くに父を亡くしたせいか、ずっと年上の男性が好きだった。夫のことは好きだったけど、父親代わりにしたのかもしれませんし、財産があると思っていたことも否定しません。自分が物心ともに楽をしたいと思ったバチが当たったのかもしれないと痛感しました」
◆人生経験を積むということは…
年齢が上がって、たとえば40代で女性が初婚、相手が60代ともなり、相手に子どもがいたりすればさらに状況はさらに複雑になる。
人生経験を積むということは、人生が複雑になっているということでもあるのだ。
もちろん、芸能界には加藤茶さんと綾菜さん夫婦という稀有(けう)な例もある。45歳差を乗り越えて、ふたりはすでに13年にわたって結婚生活を続けている。
当初は「若い妻の財産目当て」などとバッシングもされたが、彼女が夫の健康を第一に考え、献身的に病気と闘う夫を支えたことが明らかになっている。これだけの年齢差があると、逆に彼女はドリフターズの全盛期を知らないから、「新たな加トちゃん」をプロデュースできているのかもしれない。
年の差婚にはさまざまなリスクもある。「愛があれば年の差なんて」という言葉がかつて流行った。それもまた真実だと信じたい。
<文/亀山早苗>
【亀山早苗】フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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