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年収500万、大卒、35歳…ほぼ同じスペックの男性が「婚活」で明暗分かれたワケ
 婚活が思うように進まない――。そんな思いを抱えている方も少なくないですが、その理由は人によってさまざま。35歳、身長175cm、年収500万円、大卒、東京在住、さらに眼鏡をかけたプロフィール写真の印象がどことなく似ている2人の男性が、ほぼ同時期に結婚相談所へ入会されました。

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※画像はイメージです(以下同じ)

2人の名前は、つよしさん(仮名)と、かずやさん(仮名)。相手への希望条件も似ている2人の活動の結末は8か月後、全く異なるものに。活動の明暗を分けたものとは何だったのか、婚活アドバイザーのハヤシが実体験に基づいてお伝えします。

東京都在住つよしさん(35歳)の場合

3年ほどのマッチングアプリで婚活をしたが、「真剣度の低い人としか出会えない」という理由からつよしさんが入会されました。

「“妥協して”会った人と連絡が取れなくなったり、僕が会いたいってわけではないのに会ってあげたら、その後、返信がなかったりと不満しかありませんでした。良い人がいたらすぐにでも結婚したいと思っていますから、高望みはしません」

筆者が「つよしさんにとって、どんな方が“良い人”ですか?」とおうかがいしてみると、「僕の言うことをちゃんと聞いて、理解してくれる人。異なる意見だったとしても、僕の意見に考えを改めてくれる人がいい」と、答えました。

YES回答したのに断られるって

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それは、じゅうぶん高望みなのでは? 親でもない限り、相手の考えに何でも合わせてくれる人なんていません。そんなお話をしながらも、考え方や感覚が完全一致している人を探すより、コミュニケーションとしての対話を通じて、お互いの違いを知って歩み寄り、理解し合うことが大切ですよ、と筆者はお伝えしました。

こうしてつよしさんの結婚相談所での婚活は始まりました。私から紹介した方に「会ってみたいです」というYES回答をしてくださったつよしさんですが、お見合いはなかなか成立しませんでした。

「僕が会いたいわけではなく、ハヤシさんから紹介されたから会ってあげてもいいかな、と思ってYES回答したのに断られるってどういうことですか」

結婚相談所は双方の“会いたいです”という回答が一致しないとお見合いに進めません。女性がつよしさんのプロフィールを見られて、会ってみたいと思ってくれるかどうかはお相手次第です。つよしさんは自分の思い通りにいかない活動に、イラ立ちを隠せない様子でした。

「僕は妥協しません」改善しない婚活

その後、2件のお見合いが決まり私も喜んでいたのですが、女性からは「こだわりが強く話し合いが難しそうです」「主張の強さに圧倒されてしまった」といったお見送り理由をいただきました。

「僕が会いたいってわけではなく、お申込みがあったから会ってあげたのに、向うから断るなんてありえない!」と、自分の言動を振り返らず相手を責めるつよしさん。「では、つよしさんは〇〇さんと仮交際に進めたいと思われたのですか?」と質問すると「僕は妥協して会ってあげたので、会いたいと言ってきた、むこうが僕に合せるのが当たり前でしょ?」と。

お見合いはお互いのことを知る時間です。「この人とだったら話が合いそうだな」「一緒にいて楽しいな」という気持ちから先に進むか判断するための機会なので、会ってみて、話してみて違ったのでお断りするということは「お互いが合わなかった」だけなので悪いことではありません。

「お相手の気持ちはこちらでコントロールできません。だから、自分ができることで、活動がより良くなるよう努めていきませんか?」そのような提案をしても「僕は妥協しません。自分の考えを理解してくれる人だけ探します」の一点張り。アドバイザーはあくまでも伴走者。つよしさんは自分の行動を見直すことはせず、その後も婚活を進めていかれました

東京都在住かずやさん(35歳)の場合

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つよしさんとほぼ同じ条件で同時期に入会されたのがかずやさん、5年お付き合いした彼女と別れたことがきっかけで結婚相談所に入会されました。2人ともお相手への希望条件はほぼ同じ、活動も初めは上手くいかず、という状況の中でも、つよしさんとかずやさんの婚活に対する意識やお相手への向き合い方は全く異なります

なかなかお見合いが成立しないかずやさんから最初にいただいた感想は「自分が申し込んだ相手からの回答は、案外すぐに返ってこないものだと感じました。気長にゆっくり待ちますが、お相手に選んでもらうためにプロフィールや写真など何か改善したほうがよいところはありますか?」でした。

婚活はご縁や出会いのタイミングなど、自分ではどうにもできないようなことも多くあります。かずやさんには、そういった事柄については現実を受け入れて、代わりに“自分が行動することで変えられること”について努力していこうとする姿勢がみられました。そして、活動傾向のデータや担当からのアドバイスを素直に受け取って、活動に活かしていく柔軟さも感じ取ることができました。

2つの改善を行いながらコツコツと申込み

マッチングアプリ

すぐにお見合いは成立しなかったかずやさんですが、2つの改善を行いながらコツコツとお申込みを続けました。1つ目の改善は、大きなこだわりはない部分に関しては視野を広げようとお相手への希望条件を見直しました。2つ目は、人柄が伝わる内容をプロフィールに盛り込み、プロフィール写真もより誠実さが伝わるものに変えました。努力が実り、最初のお見合いが成立します。

「貴重な時間を使って会ってくれるのだから相手に感謝です。失礼のないようにプロフィールをしっかり読み込んでいきます」

かずやさんはお相手への敬意と感謝も忘れませんでした。最初のお見合いは、残念ながらお相手からお断りになってしまいました。そこで「とても穏やかで優しそうな方と感じました。ですが、私はリードしてくれる男性が好みなので」という相手の声をかずやさんにお伝えすると――。

「確かに自分はリードしていくというタイプではないので仕方ないですね。いろいろな考えの方がいらっしゃると思うので、自分は“僕と向き合ってみてもいいよ”と思ってくれる方とのご縁を大切にできるように活動を進めてみます。貴重な時間をいただいてありがとうございました」と、かずやさんから返信がきました。

活動開始から8か月。2人の状況は?

その後、かずやさんはお見合いの末、3名の女性と「仮交際」し、パートナーとなるもえさんと入会から8か月目でご成婚。半年後の結婚式に向けて準備を楽しんでいらっしゃいます。一方、つよしさんはなかなか仮交際には繋がらず、お断りされるたびにお相手の考え方や判断をとがめる言葉がつらつらと。

活動が上手くいかなかったり、断られ続けてしまうと、心はどんどん疲れていってしまいます。そんなお気持ちは良くわかりますが、現時点で変えられるのは、お相手ではなくて、ご自身の行動です。現在、つよしさんは自分のできることから少しずつ活動の見直しを行っています

現実を受け入れ、自分が出来ることへ全力で向き合うことは、苦しいこともあります。やっと“ご縁を掴むためにはこれを積み重ねていくことが大切”ということです。

男性2人の明暗を分けたものは?

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婚活がうまくいく人にはいつくかの共通点があります。“素直さ”と“柔軟性”があることはそのひとつです。かずやさんは、担当からのアドバイスを受け入れて改善に繋げる“素直さ”、そしてお相手の考え方や行動のような自分ではどうすることもできない事柄を受け入れる“柔軟性”を持っていました。

さらに、つよしさんとかずやさん、2人の明暗を分けたもの、それは“お相手への敬意と感謝の気持ち”です。結婚は他人だった2人が出会い、パートナーとなっていくライフイベントです。お互いの考え方を知り、相手への理解を深めて受け入れていくことはとても大切です。そのベースとなるのが相手への“敬意と感謝の気持ち”なのです。

婚活はお相手の気持ちがあってこその活動であり、お相手にも選ばれてはじめてパートナーになれます。当たり前に感じる相手に対する“敬意”と“感謝”ですが、自分が選ぶ立場であるという気持ちが強くなると忘れてしまう人も多くいらっしゃいます

婚活中の方は今一度、「自分はお相手への敬意と感謝を忘れていないだろうか?」と問いかけてみるのもいいかもしれません。

TEXT/エン婚活エージェントのハヤシ

【エン婚活エージェントのハヤシ】

オンライン結婚相談所「エン婚活エージェント」。「幸せが続く結婚をすべての人に」というビジョンのもと、結婚成婚(結婚成立+結婚後の幸せ)の実現に向けて専任アドバイザーが活動に伴走します。結婚への道筋を立て、しっかりサポートするのがアドバイザーのミッションです

(出典 news.nicovideo.jp)

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