記事は、日本で近年「ワンクリック詐欺」という新手の詐欺が横行しており、任意のサイトを閲覧している際に突然年齢確認ボタンが出現し、クリックすると勝手に「会員登録ありがとうございます」といった類のダイアログが表示され、登録費などと称して数万円が請求される、あるいは任意のサイトを開いただけで「会員登録完了」というメッセージが出現し、「登録費」が請求サれるなどの事例が相次いでいると紹介した。
そして、これらの「ワンクリック詐欺」について、最近では高校生が主なターゲットにされていると指摘。その背景には、高校生たちがアルバイトによってお小遣いを稼ぐケースが日本社会において当たり前になっていること、そして日本の成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたことで、18歳になれば高校生でも自分の名義でクレジットカードを持てるようになったことがあると解説し、カードを持った高校生たちがさまざまなサイトでカード番号をひもづける形でアカウントを作っており、一度「ワンクリック詐欺」に引っかかれば簡単にクレジットカードの情報が盗み取られ、知らないうちに不正利用される恐れがあると伝えた。
その上で、ワンクリック詐欺ではウェブサイトやEメール、ショートメールに記載されているURLをクリックすると公式サイトを模した偽物のサイトへ飛ばされて、カード番号などの入力を求められることから、心当たりのあるアカウントに問題が発生した可能性を疑う場合は、ブラウザの検索機能を使って公式サイトにアクセスするか、公式アプリを使用した上で確認、情報入力を行わなければならないと注意を喚起した。
記事は、オンライン詐欺が後を絶たないことで、オンライン取引に対する警戒が強まると同時に、オフライン取引の真実性に対する信頼が高まっているとする一方で「しかし実際、対面式のオフライン取引でさえ同じような落とし穴が存在するのだ」と指摘。チケットの代理購入や偽のレートによる両替などの情報にはくれぐれも気をつけなければならない伝えている。(翻訳・編集/川尻)