デマで“パパ活女”扱いされた就活生の嘆き。「大学内で噂が拡散された」
◆広告代理店勤務の大学OBを紹介してもらう
「就活に向けて準備をしていたのですが、私は広告業界を志望していました。すると、サークルの先輩のツテで広告代理店に勤めている大学OBの方を紹介してもらい、何度か食事やお茶をしながら業界の話や就活に向けてアドバイスなどをしていただきました。
その方は当時31歳で『会社ではまだ下っ端(笑)』と言ってましたが、大学生にしてみたら全然大人じゃないですか。話の途中で仕事の電話がたまにかかってくるんですけど、そのやりとりの様子がいかにもデキる男って感じで、私もこんな風にバリバリ働けるようになりたいと思うようになっていました」
◆OB訪問なのにパパ活扱いされてしまい…
志望先の業界で働く大学OBと会っていることは友人たちにも話していたが、しばらくすると「卒業生相手にパパ活してる」とデマを流されてしまったのだ。
ちなみに犯人は学部が同じで“スピーカー女子”として仲間内では有名なA美さん。就活生にとってはそれほど珍しくない志望業界のOB訪問だったが、千夏さんの「素敵な方だった。ああいう上司の下で働きたい」などの発言に対し、「パパになってもらったらいいのに」と話していたとか。
しかし、この話から彼女がパパ活しているとするには無理がありすぎる気もするが……。
◆前科があるA美。揉めたことはなかったが…
「ただ、彼女は以前にも居酒屋で夜働いてるサークルの子を『バイト先はキャバクラ』と言いふらしたことがあり、ウソによって人の評価を貶めた前科があるんです。このときも私のパパ活の噂を聞いたという人に友達が確認したら、A美から聞いたらしいんです。
普段の会話では相手がイラッとすることを平気で口にしちゃうし、いろいろと問題のある子でしたけど、私自身は彼女と揉めたことはそれまでなかったんです。なのにいったい何の恨みがあるの聞きたいですよ」
◆問い詰めるも反省の色なし…
友人たちがA子さんを呼び出して問い詰めると、噂を広めたのは自分であることをあっさり自白。ところが、謝罪の言葉なく、それどころか、「冗談だったって冗談。そのくらいで目くじら立てなくていいじゃん」と反省する様子すら見られなかったそうだ。
「話がまったく通じなかったし、アッチがそういう態度ならと私や友人たちもA美と関わるのをやめました。それ以降、大学で見かけても挨拶もしないし、完全にスルー。向こうのそれを察したのか近寄ってくることはなかったですけど、『無視された!』って大騒ぎ。だから、事情を知らない人にも詳しい経緯を説明しました」
◆噂を広めた友人は非難殺到で大学内で孤立
話を聞いた周りの学生たちは、「悪いのはお前じゃん」、「自業自得でしょ」などほぼ全員がA美さんに冷ややかな反応を示す。それでも「疑われる側にも責任があるんじゃない?」とこの期に及んでも強がった態度を見せていたため、卒業まで本当に一切口を利かなかったという。
「ちゃんと謝ってくれたらそこまではしませんでしたが、あんな態度を取られたら歩み寄れません。OBの方は既婚者ですし、噂のせいで迷惑がかかったら悪いので事情を説明したうえで会うのも連絡を取るのもやめました。
おまけに広告業界は全滅だったし、不採用なのは自分のせいとはいえ、A美がいなければ違う結果になっていたかもしれません。逆恨みでしかないですが別に何かするわけじゃないし、勝手に恨むくらいは許されますよね。いずれにしてもパパ活なんて軽々しく言っていい言葉ではないと思います」
たとえ冗談のつもりだとしても悪質極まりなく女性にしてみたら立派な名誉棄損。軽々しく人に発していい言葉ではないのだ。
<TEXT/トシタカマサ>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。