子どもの入学式に有休申請 → 「考えが甘い」と怒鳴られ却下された男性
真面目に働く人ほど、ブラック企業で疲弊することが多いのではないだろうか。
「非常に激務で、残業時間は毎月100時間近かったです。でも残業代は25時間分のみ、しかも計算が合いませんでした(基本給から計算すると少ない)」
と過酷な経験を明かしたのは、愛知県の40代男性(エンジニア/年収550万円)だ。(文:コティマム)
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「5年以上勤めましたが有休は1日も取れず」
男性は、以前勤めていた金型部品メーカーがブラックだったという。そこでは「営業兼設計と二足の草鞋をはいていました」と振り返る。
兼務となればもちろん仕事量も膨大だったろう。男性は、前述のような長時間労働だけでなく、家族のために使う有休も認められなかった。
「子どもの入学式などで有休をお願いしたところ、『考えが甘い』と怒鳴られ却下されただけでなく、祖父母や叔母の葬儀の休みも取れず、参列できない事がありました」
結局、「5年以上勤めましたが有休は1日も取れず、辞職時の有休消化や買い取りもありませんでした」と語る。
一方、経営陣の労働環境は従業員とは全く違うものだった。
「社長と役員は親族なのでやりたい放題。社長の出社は昼前で、夕方には帰宅。『腰が痛い』などの理由で欠勤し、業務に支障をきたすありさま。また、挨拶などの声が大きくないと怒鳴ってくるパワハラ社長でした」
男性は「まだこの会社は存在していて、社員を募集しています」と明かし、
「『多数の大手メーカーとの取引がある優良企業』をアピールしていますが、零細企業なのに取引先が多いので不自然であると見抜けますから、就活中の方は会社概要をしっかり見てもらいたいと思います」
と求職者に対して注意を呼びかけた。